研究課題/領域番号 |
14201003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
印度哲学(含仏教学)
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研究機関 | (財)東方研究会 |
研究代表者 |
前田 專學 (前田 専学) 財団法人東方研究会, 総括研究員 (40011366)
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研究分担者 |
山下 博司 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20230427)
水野 善文 東京外国語大学, 南・西アジア課程, 助教授 (80200020)
保坂 俊司 麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (80245282)
田辺 和子 財団法人東方研究会, 研究員 (20217102)
堀内 伸二 財団法人東方研究会, 研究員 (20271504)
保坂 俊司 麗沢大学, 国際経済学科, 教授 (80245274)
丸井 浩 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30229603)
田中 公明 財団法人東方研究会, 研究員 (00171744)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
39,260千円 (直接経費: 30,200千円、間接経費: 9,060千円)
2004年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2003年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2002年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | ヴェーダンタ思想 / ニヤーヤ思想 / ヒンドゥー・イスラム融合思想 / タイのジャータカ文献 / 仏典の漢訳 / 中世の定義 / 観音信仰 / バラモン僧正 / シャンカラ / 六カルタ / 獅子座三十二話 / 『カーランダ・ヴューハ』 / 曼茶羅図像法 / タミル・キリスト教 / ジャータカ / ジャーティ・ニクルティ / インドのイエズス会史 / キリスト・ヒンドゥー融合思想 / 朝鮮仏教 / マンダラ(曼荼羅) / カシミール・シヴァ派 / ヒンドゥー・イスラム融合 / 仏教説話 / 中世インド / 六派哲学再考 / 自在神の存在証明 / ヒンドゥー・イスラーム融合思想 / インド中世とガンディー思想 / スリランカ仏教とインド中世 / バクティ思想 / 仏教論理学 |
研究概要 |
本プロジェクトでは、当初の計画の通りインド亜大陸を中心に、周辺地域における中世期(本プロジェクトではこの期間を、西暦700年頃から1800年頃までとした。)の宗教思想の変遷を学際的に検討し、研究成果報告書に掲載した成果を得ることが出来た。 先ず、本プロジェクトでは、中世の概念を再考し、さらにインド亜大陸に於ける宗教思想の検討、並びにインド宗教思想の周辺地域への伝播と定着、そしてそれぞれの宗教思想の変遷についての検討を行い、以下のような成果を得ることが出来た。特に、インド亜大陸の宗教思想の変遷については、ヒンドゥー教・仏教・イスラム教・キリスト教の四つの宗教の個別研究に加え、宗教思想の相互関連性について積極的に研究し、成果を得ることが出来た。 本プロジェクトは、研究代表者である前田專學が、研究全体を総括するとともに、インド正統思想のヴェーダンタ思想の中世的展開を、丸井浩がインド哲学の枠組みを再構築する立場から、ニヤーヤ思想を中心に検討しjayantaの「六タルカ」等を検討し、佐藤裕之はバイシェーシカ思想を中心にその中世思想的展開を"laksana"の用例を検討した。ヒンドゥー思想の戸田裕久は、カシミールのシヴァ派の思想を、水野善文は、ヒンディー文学における中世信仰の特徴を、また佐久間留理子は、ヒンドゥー・仏教の思想的な交流を図像学的に検討し、仏教論理学の小野基、同じく仏教認識論の林慶仁は、その中世的な変遷を文献研究から明らかにし、密教思想担当の田中公明は、チベット曼茶羅の度量法について研究した。一方、イスラム思想と他宗教思想との思想交流は、保坂俊司が研究協力者の協力を得て検討し、キリスト教とヒンドゥー教の思想交流については、山下博司が担当し、有益な研究成果を得た。また、インド思想の周辺地域への展開に於いては、金漢益が、スリランカ仏教を、田辺和子が東南アジア仏教、さらに堀内伸二が中国仏教、そして保坂俊司が日本を担当し、成果を得た。
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