研究課題/領域番号 |
14201005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学(含芸術諸学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤田 一美 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60065480)
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研究分担者 |
戸澤 義夫 群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (50011383)
浜下 昌宏 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (60208577)
尼ヶ崎 彬 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (70143344)
西村 清和 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50108114)
長野 順子 神戸大学, 文学部, 教授 (20172546)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
48,880千円 (直接経費: 37,600千円、間接経費: 11,280千円)
2005年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2004年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2003年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2002年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | グローバリゼーション / ローカリゼーション / 文明の衝突 / 芸術 / 論理 / 倫理 / 正統と異端 / インターナショナルとエスニック / カトリシズム(普遍主義)と相対主義 / グローバリゼーリョンとローカリゼーション / 文明の衝突? / 多元主義的文化論と共存の論理 / エティカ・コスモポリティカ / 芸術の論理と倫理 / グローバリゼーションとローカリゼーション |
研究概要 |
本課題の研究は、研究会およびレクチャーの開催、資料の収集を中核として遂行してきた。これまで四年間で計十二回の研究会を開催し、全部で十四の研究発表がなされた。本プロジェクトの研究分担者の専門領域は、美学、芸術学、音楽学、文化人類学、社会学と多岐に渡っており、そのため本研究を通して、グローバリゼーション状況下における様々な事象の論理的な関連性や倫理的な意味合いがより深く緻密に分析・記述された。また東ヨーロッパ(スロベニア)やアジア(韓国)から研究者を招聘してレクチャーと共同研究を行ったことで、本プロジェクトの問題関心をインターナショナルな動勢のなかに再定位することもできた。 本研究によって得られた最大の知見は、グローバリゼーションの過程においては、第三世界などとの関係についての問題意識から各地域の固有性の自覚がむしろ高まっていくこと、および、世界化の媒体そのものの社会全体における位置づけが、ときには急激に変転していくということ、である。 そしてグローバリゼーションという問題を掘り下げることによって、美や芸術という文化的問題を考える上で、これまでわれわれが無反省的に前提としていた論理のあり方や、暗黙のうちに了解されていたような芸術の目的や意義、それに関わる倫理といったものを根本から見直し、再構築することを余儀なくされた。これもまた本研究課題を通して達成された大きな学問的成果である。またこれに基づいて、各研究分担者はそれぞれの領域と分析対象において新たな視座と知見を獲得することに成功したが、その詳細は成果報告書に記載されている。
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