研究課題/領域番号 |
14201016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
丸野 俊一 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (30101009)
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研究分担者 |
加藤 和生 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (00281759)
綿巻 徹 長崎県立シーボルト大学, 看護学部, 教授 (70142172)
仮屋園 昭彦 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (30274674)
中留 武昭 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20082901)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
43,160千円 (直接経費: 33,200千円、間接経費: 9,960千円)
2004年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2003年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2002年度: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
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キーワード | 「対話型授業」実戦をガイドする発達モデル / 学びの共同体作り / 教師の成長過程 / 教室の中にある暗黙のルール / ディスカッションを活性化するルール / 教育支援システム / 対話型授業 / 対話を育むグランドルール / 対話空間を支えるリボイシング / 実践知の可視化 / 状況依存的 / 素朴な発達モデル / 教師のディスカッション技能 / 潜在的「ディスカッションスキル」発達モデル / 暗黙(実践)知 / 技能改善支援システムの開発 / ディスカッション教育プログラム / 議論プロセス / 議論の評価法 |
研究概要 |
3年間の大きな成果としては、次の4つを指摘できる: 第一に、「話し合い活動を中心にした対話型授業」の実践をガイドする素朴発達モデルを構築した。その発達モデルの内容は、「聞く力、話す力、話し合う力」の3つの側面からなっている。どの発達段階では、どのような態度やスキルを育成していくべきかの発達的な順序や系統性を示したモデルである。 第二には、実践家と研究者とのコラボレーションによって、対話型授業を実践していくうえでの問題点を明らかにすると同時に、具体的な実践技法を新たに開発していくための「学びの共同体作り」を行った。また、その学びの共同体作りという、教育支援システムを有機的に作動させる中で、実践技法の改善を図る訓練や研修会を継続的に行ない、現場教師(実践家)の成長過程を分析し、成長過程モデルの素案を構築した。 第三には、話し合い活動の生起を阻害している、教室の中に潜在している暗黙のルールと解明した。そして、新たに話し合い活動を積極的に引き出していくためには、教師と生徒との間に、どのようなルールを共有してく必要があるか、その具体的な内容を特定化した。また、対話空間を支える教師の具体的な質問の仕方や議論の広げ方・深め方に関する様々な教授方略を見出した。 第四には、「教師と生徒との間に、話し合い活動を引き起こすルールの共有化を図る教育支援を行ったり、対話空間を支える教師の具体的な質問の仕方や議論の広げ方・深め方に関する様々な教授方略を継続的に訓練していくことで、ディスカッションを中心にした授業実践が見られるようになり、教師の実践力に大きな改善が見られた。
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