研究課題/領域番号 |
14201042
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 邦夫 東京大学, 総合研究博物館, 助手 (10272527)
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研究分担者 |
松崎 浩之 東京大学, 原子力研究総合センター, 助教授 (60313194)
野村 貴美 東京大学, 工学系研究科, 助教授 (40124680)
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 助手 (70313195)
丑野 毅 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (80143329)
阿部 芳郎 (安部 芳郎) 明治大学, 文学部, 助教授 (10221730)
小田 静夫 , 東京都・教育庁, 主任学芸員(研究職)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
39,260千円 (直接経費: 30,200千円、間接経費: 9,060千円)
2004年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2003年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2002年度: 30,550千円 (直接経費: 23,500千円、間接経費: 7,050千円)
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キーワード | 年代測定 / AMS(加速器質量分析) / 縄文海進 / 貝塚 / 海洋リザーバー効果 |
研究概要 |
繊維土器は、縄文時代早期の野島式、鵜が島台式、茅山下層式から前期の黒浜式までの土器型式について、土器片に含まれる繊維に由来する炭素から直接、放射性炭素年代を測定し、土器型式の前後関係を検討した。約60資料の年代を決定した。単発的に見られる異常値を除けば、高い精度で土器の年代が決定できることを明らかにした。炭素13の同位体比、δ^<13>Cの測定値は、1例を除いて約-25‰で、ヒエ、アワ、カヤ、ススキなどのC4植物を使っていないことが明白になった。また、レプリカ法により、土器表面・内部に残っている繊維の圧痕を解析した結果、土器型式、出土遺跡によって、様々な形状のものが様々な状態で含まれていることがわかった。これらをもとに、製作技法の検討などを行った。 土器に伴う炭化物の別の例として、縄文時代中期の火炎土器の付着炭化物の測定を行った。100例を超える測定を行ったが、繊維土器の場合と同様に、想定年代から大きく外れる異常値を示す資料が見られた。種々の検討を行ったが、原因はまだ究明されていない。 貝殻資料について、発掘中、遺物整理中の貝塚遺跡から、貝と同層の木炭を一組にした試料を多数入手して、暦年比較を行った。そのうちで、たとえば、三陸地方の縄文前期〜中期の遺跡では、貝が200年も古い年代を示した。それに対して、三浦半島の東京湾・湾口部に位置する遺跡では後期の全範囲にわたって、ほぼ同じ暦年値を示している。博物館に収蔵されている貝殻を調査し、戦前に採取され、場所日時が明確なもの371点を抽出し、貴重標本などを除き146点を選び、さらにその内、43点を測定している。
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