研究課題/領域番号 |
14201051
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
戸倉 英美 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (10207566)
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研究分担者 |
藤井 省三 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70156818)
木村 英樹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20153207)
大木 康 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70185213)
大西 克也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (10272452)
とう 捷 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (50361556)
宮本 徹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (30345243)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
36,010千円 (直接経費: 27,700千円、間接経費: 8,310千円)
2004年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2003年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2002年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
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キーワード | 台湾文化 / 台湾文学 / 台湾映画 / 台湾アイデンティティ / 佐藤春夫 / 李昴 / 葉石濤 / 台湾ナショナリズム / 台湾語 / 台湾演劇 / ポスト・コロニアリズム / 植民地文学 / 上野千鶴子 / 李昂 |
研究概要 |
台湾は現在、21紀の世界文化に独自の領域を築きつつある。また台湾において近年"台湾意識"と称されるナショナリズムが盛んになるとともに、台湾および日本・韓国・欧米の台湾文化研究はめざましい勢いで成長中である。このような国際的台湾文化研究の潮流の中にあって、本研究では研究代表者および研究分担者計6名が協力して、2002年度から三年間にわたって20世紀における台湾の言語・文学・演劇・映画に関する総合的研究を行った。その主な成果は以下の通りである。 (1)国際シンポジウムの開催:東京台湾文学研究会と「台湾文学における佐藤春夫とその系譜」(日本台湾学会大会2002年)、「如何に台湾を理解するのか-「他者」及び「自己」の目に映された台湾の文学と歴史」(同2003)を共催し、「東大中文・現代台湾文学国際シンポ」(東大山上会館2003)を主催し、台湾・中央研究院文哲研究所と「ワークショップ20世紀台湾文化総合研究」(同2004)を共催した。(2)台湾人作家講演会の開催:葉石涛(2002)、楊牧(2004)の講演会(東大文学部)、李昂と上野千鶴子とのトークショー(三省堂本店)を主催した。(3)日本・台湾・中国・韓国・アメリカにおける国際シンポジウムに参加して、約20本の報告を行った。(4)約20本の論文・批評を国内外の雑誌・新聞に発表し、5冊の著書を刊行した。(5)東大中文の大学院生を指導し、台湾文学に関する修論・博論各一本を完成させた。 以上の活動により、20世紀台湾文化が先住民文化、伝統中国、近現代の中国・日本・欧米・香港など複雑な言語文化の影響を受けつつ、豊かな台湾独自の文学・映画・演劇を生み出しており、そのよりな20世紀台湾文化が現在の台湾アイデンティティ形成を支えている点を明らかにした。
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