研究課題/領域番号 |
14203003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済統計学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
山本 拓 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50104716)
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研究分担者 |
早川 毅 富士大学, 大学院・経済・経営システム研究科, 教授 (00000183)
高橋 一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70154838)
斯波 恒正 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90187386)
田中 勝人 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40126595)
桑名 陽一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (30272769)
黒住 英司 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (00332643)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
41,990千円 (直接経費: 32,300千円、間接経費: 9,690千円)
2004年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2003年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2002年度: 21,970千円 (直接経費: 16,900千円、間接経費: 5,070千円)
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キーワード | 時系列分析 / 統計理論 / ファイナンス / 数理ファイナンス / 構造変化 / ウェーブレット / 金融時系列 / シミュレーション / 共和分 / 非定常VARモデル / MCMC手法 / 信用スプレッド / バリュー・アット・リスク / デリバティブ / Wald検定 / 裁定価格理論 / バリアー・オプション / 権利行使価格 / 漸近展開 / 長期因果性 / ワルド検定 |
研究概要 |
1.金融および経済時系列の分析手法として、共和分モデルにおける短期ならびに長期のグレンジャーの因果関係の検定方法を開発した。 2.大規模な共和分モデルにおける予測方法を開発した。本研究では主成分を取り出すことにより、大規模な共和分過程での予測が可能となった。実験および25企業の株価予測によって、その効果が確認されている。 3.金融時系列を含む経済時系列の、従属性の強さの変化に関する問題を考察し、ラグランジュ乗数検定を提案、その統計的性質を調べた。またこの手法を用いて、円/ドル為替レートの従属性の強さの変化を調べた。 4.従来の理想的であるが制約的な完全市場の概念に代わるEmbedded complete marketという概念を提案し、それに基づいてオプション価格の新しい計算方法を導いた。 5.天候デリバティブの価格決定問題について研究を行った。具体的には、東京と名古屋の気温データに基づく天候デリバティブのための気温モデルの構築を行った。 6.シミュレーション手法を使った2通りの計量経済学モデル分析法を議論した。一つはベイズ的マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)法、もう一つは非ベイズ的ブートストラップ法である。 7.高頻度の為替レート・データを用いて、経済指標発表の効果を分析した。この研究では,さらに発表の効果をベースラインとサプライズの部分に分解して分析を行った。 8.フラクショナル・ブラウン運動の2次汎関数に関する分布の導出を議論した。厳密な結果は未解決であるが、積分ブラウン運動の場合の分布からの類推を与えた。同時に、モーメントに関する単純な結果の予想を与えた。 9.非定常あるいは長期記憶的な時系列モデルのパラメータ推定を、既存の方法である時間領域および周波数領域で考察後、ウェーブレットの方法による推定結果と比較した。
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