研究課題/領域番号 |
14203009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
森平 爽一郎 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (50082871)
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研究分担者 |
駒井 正晶 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (10234866)
小暮 厚之 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (80178251)
枇々木 規雄 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (30245609)
川口 有一郎 早稲田大学, 大学院・ファイナンス研究科, 教授 (30245162)
前川 俊一 明海大学, 不動産学部, 教授 (70245158)
吉田 靖 住友生命保険相互会社, クレジット投資総括部・クレジット投資企画課, 調査役
橋本 優子 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 専任講師 (80333037)
石島 博 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (20317308)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
36,400千円 (直接経費: 28,000千円、間接経費: 8,400千円)
2004年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2003年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2002年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
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キーワード | デリバティブズ / ヘドニックモデル / 空室リスク / 不動産価格指数 / リアルオプション / ダイナミックDCF / 非完備市場 / 証券化 / デリバティブス / エッシャー変換 / 価格決定理論 / 不動産 / 金融工学 / ファイナンス理論 |
研究概要 |
ファイナンス理論の中心的な課題は、資産の期待リターンとリスクとの均衡関係、言い換えるならば、資産価格がリスク・リターンをどう評価するかを検討することにある。不動産ファイナンス研究の世界においてもそのことは例外でない。 まず第1に、不動産市場におけるさまざまなリスクをいかに認識し、かつ具体的にどのようにしてリスクの大きさを測定するかを議論した。第2に、認識されたリスクを制御・回避していくために、どのような新しい金融金融資産が必要でありかつ有効であるかを、ファイナンス理論を基礎にし、さらに近年発展の著しい金融工学手法をもちいて議論した。 第1の点については、例えば、空室リスク、信用リスク、不動産資産価値の変動リスクなどを取り上げた。これらの不動産リスクの測定にあたっては、株式、債券、為替といった伝統的な金融資産のリスク分析とは異なる視点や統計的推定方法が必要であることをしめした。 第2の点においては、そうしたリスクを有する不動産を原資産とする派生証券(デリバティブ)を考え、その価格モデルを提示するとともに、それを用い不動産市場におけるリスクをどのようにして管理できうるかを示した。具体的には、不動産投資信託(REITs)、リバースモーゲージ、不動産価格指数を原証券とするデリバティブズ、空室リスクに関するデリバティブズなどの価格決定モデルを提示すると共に、そうした価格決定モデルを用いたリスクの評価とリスク回避方法をしめした。 研究アプローチとして理論と実証を融合させること、さらに、理論モデルであってもそれが実証可能であることを目指した。また、ミクロ経済学、計量経済学、統計学、ファイナンス理論と金融工学などさまざまな分野からの学際的な研究であることに留意して研究を進めた。
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