研究課題/領域番号 |
14204018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
吉田 道利 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助教授 (90270446)
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研究分担者 |
中田 好一 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (80011740)
泉浦 秀行 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究員 (00211730)
柳澤 顕史 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究員 (90311183)
清水 康広 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 研究技師 (60143517)
岡田 則夫 国立天文台, 先進技術センター, 研究技師 (20311178)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
56,290千円 (直接経費: 43,300千円、間接経費: 12,990千円)
2005年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2004年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2003年度: 23,010千円 (直接経費: 17,700千円、間接経費: 5,310千円)
2002年度: 30,420千円 (直接経費: 23,400千円、間接経費: 7,020千円)
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キーワード | 天文学 / 赤外線天文学 / 銀河系 / 広域サーベイ / ミラ型変光星 / 天体距離測定 / 天体距離決定 |
研究概要 |
この計画は、銀河面に分布する短周期ミラ型星を、銀経0度〜270度、銀緯±2度の広い範囲に渡ってサーベイし、周期-光度関係から距離を算出し、銀河系内のミラ型星の分布を3次元的に求めるものである。そのために、基本的観測装置として、岡山天体物理観測所の91cm望遠鏡を改造して、超広視野赤外カメラシステムを構築した。このシステムは、近赤外線で1度角という、これまでにない広視野を実現し、目標のサーベイを行うのに必須である。本研究期間の間に、超広視野赤外カメラシステムの根幹となる近赤外広視野カメラの光学系を設計・完成し、それを覆う真空デュワーおよび真空デュワー中で冷却環境下で動作させるフィルター交換機構を完成させた。これに冷凍機を装着し、冷却試験を行って予定性能を達成することを確認した。さらに、このシステムを望遠鏡に取り付けるための機構を91cm望遠鏡に装着した。また、91cm望遠鏡の主鏡を金コーティングを行い、赤外性能を向上させた。91cm望遠鏡は専用副鏡を新たに製作し、望遠鏡制御システムを全面的に更新した。さらに、検出器に関して、国立天文台ハワイ観測所で開発されたMessiaVシステムにて検出器駆動するシステムを製作・試験し、良好な駆動ができることを確認した。このほか、観測可能性の詳細検討、新たな観測目標の検討とサーベイ領域の策定を行った。諸外国の近赤外観測装置開発の動向を探り、技術的情報の交換を行うため、数回の海外出張を行い実地調査および研究交流も行った。当初計画したサーベイ観測を開始するには至らなかったが、研究期間内に観測システムの完成させることができ、本格観測への準備はすべて行うことができた。
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