研究課題/領域番号 |
14204022
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷森 達 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10179856)
|
研究分担者 |
窪 秀利 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
櫛田 淳子 東海大学, 理学部, 助手 (80366020)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
53,950千円 (直接経費: 41,500千円、間接経費: 12,450千円)
2005年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2004年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2003年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2002年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
|
キーワード | 高エネルギーガンマ線 / 超新星残骸 / 宇宙線加速起源 / 衝撃波加速 / チェレンコフ光望遠鏡 / ガンマ線パルサー / ステレオ観測 / 宇宙船加速起源 / パルサー / 宇宙線 / シンクロトロン放射 |
研究概要 |
超新星残骸(SNR)は唯一、銀河内宇宙線起源の候補天体として長らく信じられながらその証拠はほとんど発見されていない。また、宇宙物理で標準的な衝撃波理論の観測的証明もほとんど無いのが現実である。しかしASCAによるSN1006からのシンクロトロンX線の発見でその糸口が見えた。続いて同様なSNR、RXJ1713からTeVガンマ線放射の発見、スペクトルからの陽子加速の可能性など大きく進歩した。この計画では発見から精密測定への移行、とくにイメージング能力を複数台のステレオ観測によって大幅に向上することで、形態学的研究を推進することを目的とし、CANGAROOグループの新しい3台の10m望遠鏡を用いてステレオ観測による画像観測を実現する。当研究室は読み出し回路、データ収集系を担当した。16年春には3台の望遠鏡でのステレオ観測を開始することが出来た。16年秋に我々が中心となって夜光や宇宙線μをトリガー段階で除去し、エネルギー閾値を下げるため、2台以上の同時ヒットをトリガー段階で取り入れる「ステレオトリガー」を開発し導入、安定な動作を実現。この開発により従来、トリガーの半分以上あった宇宙線μの大半はトリガーで取り除くことが出来た。さらに現望遠鏡の夜光の影響を定量的に見積もり、その影響を除去するため、光電子増倍管の波形を記録できるFADCの導入試験を行い、夜光の効果を半分以下に減らし、画像解析の精度が向上できることを示し、今後の改良方針を得た。また解析の信頼性を上げるためグループ内に2つの独立な解析グループを結成。一つは京大、東海大、甲南大が担当。我々は独自に汎用解析ツールを製作し、煩雑はステレオ解析をシステム化し、解析時間を従来の半分以下にすることが出来た。かに星雲の解析を始め、我々が発見したTEVガンマ線SNR、RXJ0852のステレオ観測からのガンマ線画像を得ることが出来た。またKeplerからの上限値を得た。さらに現在、RXJ1713,RCW86などのSNRのステレオ解析を行っている。またパルサー星雲PSR1509のステレオ解析も行っている。
|