研究課題/領域番号 |
14204068
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 貴義 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (60270790)
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研究分担者 |
長谷川 達生 産業技術総合研究所, 強相関電子技術研究センター, 主任研究員 (00242016)
芥川 智行 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (60271631)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
49,010千円 (直接経費: 37,700千円、間接経費: 11,310千円)
2004年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2003年度: 23,140千円 (直接経費: 17,800千円、間接経費: 5,340千円)
2002年度: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
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キーワード | 分子性ナノワイヤ / マクロサイクリックTTF / 分子性導体 / AFM / 金微粒子 / 電気物性 / 分子配向 / IR / ESR |
研究概要 |
1.分子ナノワイヤを形成するマクロサイクリックTTF誘導体の検討 マクロサイクリックTTF誘導体に対し、適当なアクセプターと組み合わせることで、高導電性の分子性ナノワイヤを得ることを目的に検討を行った。マクロサイクリックTTFの誘導体化については、Thiomethyl型構造、BEDT-TTF型構造の分子に加えてBEDO-TTF型構造を持つ分子の合成に成功した。Thiomethyl型構造はナノワイヤ形成分子であり、項目2の研究に用いた。また、BEDT-TTF型構造を持つ分子については積極的に材料化を進めた。その結果、この分子が中性状態で低分子オルガノゲルを形成することや、ヨウ素錯体がナノドット構造を持つことなどを見出した。また、TTF分子が3個縮環した系についても合成を行った。これらの分子を用いてLB膜化を進め、C60などのアクセプターとのLB膜形成に成功した。 2.ワイヤリング技術の開発 種々のパラメータの検討を通じて、ワイヤ生成の仕組みを理解すると共に、その最適条件を求めることを目的に研究を行った。その結果、ワイヤ形成とゲル形成が密接な関係を持つことを見出し、それを基に新たなワイヤ構造を与える分子の分子設計を行った。金ナノ粒子などを導入した複合ナノワイヤ構造の構築を行い、電気物性を詳細に検討した。 3.分子ナノワイヤネットワークの構造評価 ナノワイヤネットワークの構造をプローブ顕微鏡で評価した。新たに得られた、C60とマクロサイクリックTTFからなる膜においては、表面圧による電荷移動相転移が起こることを見出した。
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