研究分担者 |
野村 孝徳 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (80222206)
藤垣 元治 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (40273875)
米山 聡 大阪府立大学, 工学部, 講師 (90306499)
和田 多加夫 川重テクノサービス株式会社, 社長付き主幹, 研究職
|
配分額 *注記 |
52,650千円 (直接経費: 40,500千円、間接経費: 12,150千円)
2004年度: 26,780千円 (直接経費: 20,600千円、間接経費: 6,180千円)
2003年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2002年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
|
研究概要 |
本研究では,我々がこれまでに開発してきた実時間で形状や変形を解析する積分型位相シフト法を用いた高速・高精度な形状・変形の計測法をさらに発展させ,大型構造物や連続移動物体の欠陥検査方法を開発することを目標に研究を行った.得られた成果を記す. ・ラインセンサを用いることで走査モアレ法と同様の原理により物体の等商線を表すモアレしま模様を特別な画像処理を行うことなく得ることが可能となった. ・提案する方法によりコンクリート壁面の形状計測を行い,本方法の有効性を確認した. ・大型物体の計測を行うための格子投影方法の検討を行った.その成果として,ラインセンサの撮影ラインを含む面内から投影する手法を新たに考案し,それを用いた位相シフト光学系を提案した.効率よく格子を投影する手法についても検討を行い,同一幅で面状に広がる格子投影手法を考案した. ・平行光による格子投影装置の開発,計測実験装置の開発,形状計測ソフトウェアの開発を行い,それを集約して形状計測実験を行った. ・計測精度を向上するために,複数の基準面を用いることによって画素ごとにキャリブレーションを行う手法を提案し,形状計測実験の結果,本装置を用いて1mm以下の分解能で連続物体の形状計測が可能であることが確認できた. ・基準面を多数にすることによって,格子パターンの輝度分布の精度が理想通りでなくても計測精度を向上させることができることがわかった. ・この手法を用いることで,高輝度の光源を用いることで計算上は時速300kmで走行する列車からでも1mm以下の分解能で形状計測が可能であることが確認できた. ・本手法を応用したマイクロメータオーダーの形状検査システムは,工場ライン用の電子基板の検査装置として製品化された. 本手法の展開として,濃度傾斜光投影手法の開発,大型物体の形状計測手法の開発,ライン状LEDを用いた形状計測手法の開発などを行った.
|