研究分担者 |
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
石 芸尉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90323063)
佐藤 俊一 防衛医科大学校, 防衛医学研究センター, 助教授
岩井 克全 仙台電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助手 (10361130)
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配分額 *注記 |
54,340千円 (直接経費: 41,800千円、間接経費: 12,540千円)
2004年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2003年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2002年度: 29,510千円 (直接経費: 22,700千円、間接経費: 6,810千円)
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研究概要 |
高強度・超短パルスのレーザ光の照射に生体組織のアブレーションは,生体に対して,安全・無痛など,従来に無い効果が期待される.そこで本研究では,誘電体内装金属中空ファイバを用いることにより,近赤外波長帯でのフェムト秒レーザ,及び高出力Nd : YAGレーザ用のフレキシブル伝送システムを構築することを目的として次の研究を行った. 1.超鏡面・高強度を有する銀中空ファイバの製作法: 従来の銀鏡反応の見直しを行った結果,塩化スズ水溶液を用いて前処理を行うことにより,銀薄膜の表面粗さが低減されることが明らかになった.また,ポリマー保護層を付加した高強度ファイバについても検討を行った. 2.誘電体ポリマー膜の成膜機構の研究と一様成膜の実現 さまざまな成膜条件を実験的に検討することにより,その成膜機構を明らかにし,より高い一様性を持つ,ポリマー薄膜の生成を実現した. 3.銀中空ファイバ内面の超平滑化の検討 銀鏡反応の際に,塩化スズ水溶液や,ポリシラザン溶液などを用いた各種の前処理を行い,母材ガラスチューブ内面の活性化を図ることにより,生成した銀薄膜の表面粗さが従来の1/3以下となる,5nm以下を実現した. 4.GWクラスNd : YAGレーザ用中空ファイバの製作と評価 内面を平滑化した中空ファイバを用いて,尖頭出力がMWからGWクラスのNd : YAGレーザパルス伝送を試みた. 5.ポリマー内装中空ファイバの超低損失化の検討 ポリマー内装中空ファイバのポリマー薄膜形成時に,有機溶剤雰囲気中での成膜を行うことにより,ポリマー薄膜の均一化,および表面の超平滑化をはかった. 6.QスイッチNd : YAGレーザ用中空ファイバの評価とパワー耐久性の改善 低損失化した中空ファイバを用いて,尖頭出力がMWからGWクラスのNd : YAGレーザパルス伝送を試みた.
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