配分額 *注記 |
35,750千円 (直接経費: 27,500千円、間接経費: 8,250千円)
2004年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2003年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2002年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
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研究概要 |
研究実施計画書に沿って実績の概要をまとめる.なお,DPH-1株の土中動態に集中化したので,KYT-1株との混合条牛に関する分解と移動実験(課題1.2)は実施しなかった, 1.PCE完全分解に向けた嫌気性微生物浄化の実証実験と分解を伴う物質移動の可視化(佐藤・高見澤) 1.1PCE分解菌(DPH-1株)とcis-DCE分解菌(KYT-1株)の分解活性の評価と増殖・死滅速度 「研究実績」 (1)DPH-1株によるPCEとTCEの分解特性はミカエリスメンテンの酵素反応式でよく記述でき,各定数はバッチ試験から正確に決定できることを見出した.PCE最大分解速度として0.132mg/(hr・mg-protein),TCE最大分解速度として0.0362mg/(hr/mg-protein)が,ミカエリス定数として,PCEで0.0816mg/L,TCEで0.6659mg/Lが得られた (2)DPH-1株の増殖速度はモノ式の適用は微妙で,実験的に,PCEに対しμ=-0.0015×PCE+0.5064,TCEに対しμ=0.163/(TCE)+0.435でよく近似されることがわかった。 (3)KYT-1株の分解特性は一次反応速度式を使って,分解特性はよく表現できることがわかった, 1.2フラスコ験によるPCE分解菌(DPH-1株)とcis-DCE分解菌(KYT-1株)の混合条件でのPCE完全分解 DPH-1株の移動と分解特性の評価に集中し,今年度は実験実施に到らなかった. 1.3流れ場におけるPCE分解菌(DPH-1株)とcis-DCE分解菌(KYT-1株)の混合移動特性 「研究実績」 (1)DPH-1株の土中における分散特性は土質により多少変化するが,間隙実流速の増加とともに直線的に増加し,その勾配で定義される分散長(α)は土質平均粒径(d50)と強い相関関係を示し,α=0.175×(d50)で推定可能. (2)DPH-1株の土中抑留の現象は一次反応速度式で記述でき,反応速度定数は微生物の注入・洗い出しのカラム実験からその値を決定できる. (3)DPH-1株の脱離現象を一次反応速度式で近似すると,その値はダルシー流速とともに増加し,土粒子比表面積にも強く影響を受けることがわかった. 1.4土中流れ場におけるPCE完全浄化実験と数値シミュレーションによる分解と微生物移動の可視化 (1)土中流れ場を不動水・可動水に区分したモデルを構築し,DPH-1株によるバイオオーギュメンテーションのシミュレーションを実施し,土中のバイオフィルム形成に関する工学的知見をいくつか得ることが出来た.
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