研究分担者 |
山中 浩明 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00212291)
衣笠 善博 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (30313365)
元木 健太郎 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (60334520)
水田 敏彦 秋田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (30342455)
栗田 勝実 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (90282871)
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配分額 *注記 |
46,930千円 (直接経費: 36,100千円、間接経費: 10,830千円)
2005年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2004年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2003年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2002年度: 25,480千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 5,880千円)
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研究概要 |
地震基盤までの地下構造探査,地震観測および地震動記録の解析,2次元,3次元波動伝播の数値計算を行うことで,やや長周期地震動評価のためのデータベースを構築することを目的とし,以下の成果を得た。 1)やや長周期地震動予測のための地下構造モデル構築を目指して,微動アレイ観測や単点微動観測を行った。関東平野において3次元構造モデルを構築するために必要な地域,研究期間中に被害地震があった,十勝平野,中越地震震源域,また地下構造がまだ明らかにされていなかった地域,四国主要平野,庄内平野,秋田平野,鳥取平野において測定しモデル化を行った。上記の現地観測に基づく研究の他に,微動観測によって得られるレイリー波の位相速度の逆解析方法や地震観測記録から得られる物理量との同時逆解析方法などに要素技術の開発も行った。 2)やや長周期地震動の主な成分である表面波が平野中心に辿り着くまでにどのように生成されて,どのように増幅されるのかを検討するために,関東平野端部で地震観測を行った。盆地内部に入るにしたがって,地震動継続時間が長くなり,盆地端部から後続位相が広がっていく様子が観測波形にみることができた。また研究期間中に発生した被害地震の被害地域周辺で余震観測を行い,被害を起こした地震動に含まれる地盤震動特性を実証的に明らかにすることができた。 3)関東平野を対象として,2次元有限差分法を用いて,盆地端部から堆積層表面波が発生するメカニズムを明らかにした。さらに,地震波動場を完全に再現するために,3次元有限差分法を用いた地震動シミュレーションを行った。得られたモデルの妥当性も検討するために中小地震のシミュレーションを行い,観測記録の特徴をある程度まで再現できたが,詳細な一致には,モデル修正などの検討が必要であることを示した。
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