研究課題/領域番号 |
14205152
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江原 幸雄 九州大学, 工学研究院, 教授 (10002346)
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研究分担者 |
糸井 龍一 九州大学, 工学研究院, 教授 (50108768)
藤光 康宏 九州大学, 工学研究院, 助教授 (10264095)
西島 潤 九州大学, 工学研究院, 助手 (40315114)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
30,160千円 (直接経費: 23,200千円、間接経費: 6,960千円)
2005年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2003年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2002年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | 火山エネルギー / 地熱エネルギー / 熱抽出 / 噴火 / 火山 / 九重火山 / モニタリング / 地下構造 |
研究概要 |
研究対象地域である大分県九重火山地域において、火山中心部および周辺地域を含む地球物理学的観測ネットを展開し、観測を継続するとともに、1995年水蒸気爆発以降の諸観測結果をデータベース化し、水蒸気爆発の活動変化を総括した。その結果、 1)各種地表面温度、火山体中心部の帯磁傾向より、火山体は水蒸気爆発後一貫して冷却を続け、水蒸気爆発後10年を経過した現在でも、それが継続していることが明らかになった。 2)重力の減少から増加への変化、および水蒸気放出量の減少傾向から、火山体中心部における水収支を検討した結果、火山体の継続的な冷却は、水蒸気爆発に伴なう、火山体中心部の急激な減圧に伴ない、火山体周辺から多量の冷地下水が火山体中心部に流入したものと理解された。 3)上記の火山体の冷却プロセスは3次元非定常数値モデルによって、ほぼ説明できることが明らかになった。 4)継続する火山体の冷却は、地震発生にも影響し、水蒸気爆発前より、より深部の地震が発生する傾向になった。 5)前年に開発したマグマ冷却の数値モデルをさらに改良することによって、九重火山下に想定されるマグマが冷却開始後数万年程度経過すると、マグマからのマグマ性水蒸気量の分離量が10kg/sec程度のなりうることが示された。この値は、噴火前に放出されていたマグマ性水蒸気量放出量とオーダー的に一致している。 最後に、4年間の研究を総括し、火山エネルギー抽出に関する基本的な考え方をまとめた。
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