研究課題/領域番号 |
14206002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三位 正洋 千葉大学, 園芸学部, 教授 (30093074)
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研究分担者 |
中村 郁郎 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (50207867)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
53,950千円 (直接経費: 41,500千円、間接経費: 12,450千円)
2004年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2003年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2002年度: 41,990千円 (直接経費: 32,300千円、間接経費: 9,690千円)
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キーワード | 体細胞多倍数性 / フローサイトメトリー / DNA含量 / 倍数体 / endoreduplication / 形質転換 / 培養変異 / polysomaty / 形質転 / DNA含有 |
研究概要 |
Polysomatyの実態把握を目的に、組織内における倍数性細胞の分布と発育、環境条件との関連についてフローサイトメトリー分析を行った。その結果、ネギやホウレンソウでは、polysomatyは種子中の胚では見られず、発芽の過程で誘起されること、キャベツでは、暗黒条件下で発芽した実生は明所よりもpolysomatyのレベルが上昇することが明らかとなった。Polysomatyの変動はアスパラガスの組織培養においても見られ、NAA添加培地では脱分化の過程で倍数性レベルが上昇し、もとの組織片のpolysomatyレベルが高いほど、高次倍数性細胞の割合が増加する傾向が見られた。Polysomatyの原因であるendoreduplicationに関与する可能性のある遺伝子ccsを、polysomatyを持たないペチュニアに導入し形質転換体を作出したが、polysomatyの誘導は確認できなかった。一方、polysomatyを持たないDianthus acicularisの培養細胞においては、細胞の倍加と再分化能が密接に関連し、倍加によって再分化能が極端に低下すること、細胞の外観によってもとの倍数性レベルを維持した細胞の選抜、すなわち分化能を維持したままの長期間継代が可能なことを明らかにした。 以上のように、本研究では植物体におけるpolysomatyの実態やその有無と倍数体形成の関連を明らかにし、組織培養による倍数体出現の抑制や積極的な作出条件を明らかにし、細胞育種への重要な指針を示すことができた。
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