研究課題/領域番号 |
14206009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福井 泰久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00181248)
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研究分担者 |
伊原 さよ子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80292788)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
51,480千円 (直接経費: 39,600千円、間接経費: 11,880千円)
2004年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2003年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2002年度: 27,950千円 (直接経費: 21,500千円、間接経費: 6,450千円)
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キーワード | P13キナーゼ / ホスファチジルイノシトール / PIP_3 / プレクストリン / 細胞極性 / Gタンパク質 / 細胞接着 / 細胞運動 / PI3キナーゼ |
研究概要 |
細胞運動は細胞骨格、とくにアクチンの再編成による場合が多い。われわれはホスファチジルイノシトール3キナーゼ依存的にアクチンの再編成にかかわり、ラッフル膜の形成に関与するSWAP-70を見出している。SWAP-70は活性型Racと結合し、また、そのカルボキシル末端でF-アクチンと結合する。また、SWAP-70欠損マウスから培養された腎細胞ではEGFによるラッフル膜形成が顕著に抑制されている。また、SWAP-70の相似遺伝子Def-6は構造上はきわめて似ているが、カルボキシル末端のアクチン結合領域を欠いている。本年度は、これらの二つの遺伝子についてその役割の違いについて検討した。 これらの遺伝子をCos7細胞に過剰発現させるとラッフル膜形成が促進された。このことから、これら、二つの遺伝子がラッフル膜形成に関与していることが示唆された。また、活性型Racと共発現させると両方ともRacと共局在した。しかし、その表現型は大幅に違っていた。すなわち、SWAP-70はラッフル膜形成を促進したが、Def-6は細胞を顕著に変形させた。ビデオ撮影したところ、この変形は可逆であり、細胞が極めて活発に運動しているさまが明らかとなった。これらのことから、これら二つの遺伝子は構造は似ているが、全く異なった様式でラッフル膜形成に関与していることが考えられた。これらの役割の違いとアクチン結合領域の有無の関係に興味が持たれる。
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