研究課題/領域番号 |
14206017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 進一 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 理事(研究職) (60191409)
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研究分担者 |
戸丸 信弘 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50241774)
吉丸 博志 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝領域, 生体遺伝研究室長(研究員) (20353914)
島谷 健一郎 統計数理研究所, 調査実験解析系, 助手 (70332129)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
53,820千円 (直接経費: 41,400千円、間接経費: 12,420千円)
2004年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2003年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2002年度: 35,620千円 (直接経費: 27,400千円、間接経費: 8,220千円)
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キーワード | 分子生態 / 個体群構造 / 個体群動態 / マイクロサテライト / 遺伝的構造 / 繁殖システム / 花粉流動 / クローン成長 / 遺伝子流動 / 父性解析 / 長期調査プロット / 固体群動態 / 空間自己相関 / 遺伝的変異 / 繁殖成功 |
研究概要 |
本研究プロジェクトでは、わが国の主要な森林タイプの天然林に設置されている大面積長期モニタリングサイトを用いて、分子生態遺伝学的手法により構成樹種個体群の構造と動態について調査した。具体的な目的は、個体レベルと遺伝子レベルの構造と動態を解明すること、繁殖様式、交配様式、種子散布や花粉散布、親の繁殖成功度などの繁殖に関わる特性を明らかにすること、モデル化により構造や動態、繁殖過程の説明と予測を行うことであった。 1.暖温帯常緑広葉樹林のスダジイ、温帯性針葉樹林のヒノキ、サワラ、アスナロ、ミズナラ、ホオノキ、ミズメ、亜高山帯常緑針葉樹林のトウヒ、オオシラビソ、シラビソ、コメツガなどについて個体群構造と動態を明らかにした。 2.分子生態遺伝学的解析のためのマイクロサテライトマーカーの開発をスダジイ、ブナ、ヒメモチ、シデコブシで行い、多くの有用なマーカーを開発した。 3.ヤブツバキ、ブナ、シデコブシにおいては、限られた種子散布に起因する遺伝的構造が存在していることを明らかにした。また、遺伝的構造の程度は生育段階間において異なることを明らかにした。さらに、ブナにおいては親子解析により稚樹の半兄弟家系構造を明らかにした。 4.ヒメモチとサワラにおいては、集団内のクローン構造を明らかにした。集団の維持や更新におけるクローン成長の重要性が示唆された。 5.ウラジロガシにおいては、父性解析により花粉散布パターンを明らかにした。また、母樹が受け取る花粉プールは母樹間で遺伝的に異なることを明らかにした。 6.集団内における個体や遺伝子の構造や動態、繁殖過程などに対して、モデルを構築して適用を試みた。
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