研究課題/領域番号 |
14206022
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山内 晧平 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (10109514)
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研究分担者 |
原 彰彦 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (40091483)
足立 伸次 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (40231930)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2004年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2003年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2002年度: 26,780千円 (直接経費: 20,600千円、間接経費: 6,180千円)
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キーワード | ニホンウナギ / アンドロゲン / 11-ケトテストステロン / メチルテストステロン / 卵母細胞 / 油球 / 卵質 / ステロイド合成酵素 / アロマターゼ阻害剤 / ビテロゲニン / エストロゲン / 受容体 |
研究概要 |
本研究では、前卵黄形成期の卵母細胞の成長にアンドロゲン(11-ケトテストステロン;11KT)が関与するとの仮説のもとに、11KTの産生部位と役割を調べた。その結果、卵巣には11KTを合成するための酵素が多く発現していることが確認された。従って、卵巣が11KTの主要産生部位であり、血中11-KTは卵巣由来であると結論された。次に、11KT投与実験を行なった結果、油球期初期にある卵母細胞の卵径の増大(成長)が認められるとともに、著しい油球の増加が確認された。また、前卵黄形成期の卵母細胞の成長促進に、17α-メチルテストステロン(MT)経口投与も有効であることが示された。最後に、アンドロゲン処理がその後の人為催熟へ及ぼす影響について検討した。その結果、アンドロゲン前処理は催熟期間の短縮および卵質改善に有効であることが示唆された。しかし、MT経口投与は摂餌量が減少すること、またMT処理魚でも排卵しない個体や受精率が低いものが観察されたことから、更なる検討が必要と考えられた。 これまでに、人為催熟ウナギの血中エストラジオール-17β(E2)量は最終成熟期に至っても低下しないことが判っている。そこで、卵成長後期のウナギにアロマターゼ阻害剤(AI)を投与しE2合成を抑制した結果、血中のE2の動態を自然に成熟が進行する他魚種のそれに近づけることができた。 また、各種ステロイド合成酵素のタンパクレベルの変化を調べるため、ウナギのコレステロール側鎖切断酵素(P450scc)、17α-水酸化酵素/C17-20側鎖切断酵素、アロマターゼおよび11β-水酸化酵素それぞれの組換えタンパクに対する特異抗体を作製した。その結果、4種の酵素の特異抗体を作製することができた。
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