研究課題/領域番号 |
14206023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡邊 良朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90280958)
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研究分担者 |
白木原 國雄 (白木原 国雄) 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90196618)
松田 裕之 横浜国立大学, 環境情報研究院, 教授 (70190478)
猿渡 敏郎 東京大学, 海洋研究所, 助手 (00215899)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
52,780千円 (直接経費: 40,600千円、間接経費: 12,180千円)
2005年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2004年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2003年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2002年度: 22,620千円 (直接経費: 17,400千円、間接経費: 5,220千円)
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キーワード | 魚類資源 / 自然変動 / ニシン科魚類 / サンマ / 生活史戦略 / 資源管理 / 大変動 / ニシン / キビナゴ / 初期減耗 / 仔稚魚 / 加入量変動 / 耳石日輪 / 再生産戦略 / マサバ / 変動様式 / 成長速度 / 生残率 |
研究概要 |
資源量変動の要素となる加入量変動幅が、高緯度水域で大きく低緯度水域で小さいという南北差は、ニシン科魚類の種間、マサバScomber japonicusの系群間、サンマCololabis sairaの発生群間において共通して見られる。同一遺伝集団の中でも変動様式に南北差が見られるサンマやマサバの例は、これらの種の加入量変動が環境の年変動によって規定されていることを示唆する。一方ニシン科魚類の種間に見られた変動様式の差は、低緯度水域に起源があるニシン科魚類が、現生種の生息水域へ進出する過程で発達させた繁殖戦略に基礎づけられると結論された。 変動幅が大きい高緯度水域の種は両賭け戦略を選択して、多回繁殖・無限成長という特徴を発達させた。これは、初期生残率の変動幅が大きい環境へ進出する過程で、加入量変動を小さくするように適応した結果と解釈される。同じ環境に一回繁殖または限定成長の種が生息したならば、個体数変動の振幅は極度に大きくなり、早々に絶滅していたであろう。変動様式の南北差は、環境変動と繁殖戦略に基礎づけられる必然的なものであり、大変動する高緯度水域の資源の利用や管理は、この必然性、すなわち卓越年級群の発生を最大限に生かす方法として確立されなければならない。 親子関係が見られない高緯度水域の資源に対して、再生産関係モデルに頼らない管理として、加入量の有効利用を目指して産卵親魚量の維持・増大を目指す管理の方法を考案した。加入後の成長・生残に関するパラメータが漁獲量算出に必要である。これらパラメータは魚類の生活史パラメータの中でも比較的推定しやすい。マイワシでは、成長は資源量水準に応じて変化することが指摘されている。そのような場合、成長に関する知見をタイムリーに更新する必要がある。
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