研究課題/領域番号 |
14206024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小川 和夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20092174)
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研究分担者 |
西澤 豊彦 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (10222184)
中井 敏博 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (60164117)
室賀 清邦 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30011993)
横山 博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70261956)
良永 知義 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20345185)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2003年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2002年度: 28,730千円 (直接経費: 22,100千円、間接経費: 6,630千円)
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キーワード | 新興感染症 / ネオヘテロボツリウム / ビルナウイルス / 冷水病 / 白点病 / 微胞子虫 / 養殖魚 / 天然魚 |
研究概要 |
1.天然海産魚におけるヒラメのビルナウイルスとVHSVの分布を調査した結果、アクアビルナウイルスがマアジ、ヒラメおよびメバルから、VHSVがヒラメとイカナゴから分離された。ヒラメ由来VHSVは1株を除き全てGenogroup 3 (American genogroup)に属した。VHSVは容易に水平感染したことから、天然ヒラメと養殖ヒラメの間で感染環が成立していることが考えられた。 2.宮古湾と小浜湾のヒラメ0-1歳魚におけるネオヘテロボツリウム・ヒラメの寄生状況を調査した。両水域ともに寄生強度は夏低冬高の傾向がみられたが、宮古湾より小浜湾の方が数倍高かった。放流魚は天然魚を感染源として寄生を受けたが、寄生レベルは両者の間に違いはなかった。 3.野生魚(フナ、ウグイ、アユ)における冷水病菌の保菌状況を調べた結果、合計23株が得られた。冷水病菌を特異的に溶菌する5株のファージがアユ養殖環境から分離され、冷水病菌のアユへの感染方法ならびに人為感染魚に対するファージの感染防除効果を調べた。 4.海産白点虫のプロトモントの沈降速度とシスト形成所要時間を測定した。得られた値から、白点虫は、海底沈降後にシストを形成し、感染環が海底と生簀網の間で生じていると考えられた。また、白点病には潮汐や潮流の変化が重要な役割を果たしていると推察された。 5.武田微胞子虫症は低水温で抑制されるが水温上昇に伴い再発するため、不顕感染魚の放流は病原虫の伝播をもたらすことが示唆された。感染源は千歳川さけます孵化場の上流に位置するダムにあり、40μm前後の未知の感染ステージが経口的に感染すると考えられた。
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