研究課題/領域番号 |
14207008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
月田 承一郎 京都大学, 医学研究科, 教授 (50155347)
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研究分担者 |
古瀬 幹夫 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90281089)
久保 亮治 京都大学, 医学研究科, 助手 (70335256)
足立 誠 京都大学, 医学研究科, 助手 (30335244)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
47,580千円 (直接経費: 36,600千円、間接経費: 10,980千円)
2004年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2003年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2002年度: 31,460千円 (直接経費: 24,200千円、間接経費: 7,260千円)
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キーワード | 細胞間接着 / タイトジャンクション / クローディン / オクルディン / 上皮間バリアー / 血液脳関門 / ノックアウトマウス / コンパートメント / 上皮細胞 / 内皮細胞 / バリアー / ZO-1 / ZO-2 / 血管 / Zo-1 / ノックアウト / 裏打ち蛋白質 / PDZドメイン / 細胞接着 |
研究概要 |
多細胞生物では、皮膚や消化管内部を覆う上皮細胞シートが、外界との間を仕切るバリアーとして、自己防衛の最前線で働いている。また、多細胞生物の体は、いくつもの環境の異なる部屋に分かれているが、これらを仕切っているのも、上皮や内皮の細胞シートである。しかし、強く機械的に結合している細胞間でも物質は自由に通過できるので、何らかの細胞間を強力にシールする分子機構がなければ、多細胞生物の存在はあり得ない。細胞間をシールする構造として、上皮細胞間や内皮細胞間に広く見られるタイトジャンクション(TJ)と呼ばれる細胞間接着装置が知られている。TJでは、隣り合う細胞膜間の距離がゼロになっている。TJが上皮細胞の極性を決定維持する機能をも持ち合わせていることも考え合わせると、この細胞膜間の距離をゼロにする接着分子を同定することが、きわめて重要であることは明らかであるが、その実体は長い間謎に包まれていた。我々は、さまざまな試行錯誤の結果、TJの接着分子としてオクルディン、さらには、クローディンファミリーを発見し、この分野で大きなブレークスルーとなる貢献を行なってきた。今、TJの分子細胞生物学とでも言うべき、全く新しい分野が生まれつつある。本研究では、この新しい接着分子、特にクローディン遺伝子ファミリーの上皮・内皮細胞シートのバリアー機能における役割を分子レベルで詳細に検討するために、クローディン-1と-5のノックアウトマウスを作製し、その解析を行った。クローディン-1は皮膚に大量に発現しており、ノックアウトマウスは生後直後に皮膚からの水分の蒸散のために死亡した。クローディン-5は脳の血管内皮細胞に発現しており、ノックアウトマウスは脳血管関門が破壊され死亡した。このようなマウスの解析を通して、最終的にはクローデインの機能障害による種々の病態を解明したい。
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