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HIV感染症に対する治療用ペプチドワクチン開発のための基礎的臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14207013
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ウイルス学
研究機関東京大学

研究代表者

岩本 愛吉  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10133076)

研究分担者 小田原 隆  東京大学, 医科学研究所, 講師 (40204218)
中村 哲也  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30189047)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
51,090千円 (直接経費: 39,300千円、間接経費: 11,790千円)
2003年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2002年度: 36,400千円 (直接経費: 28,000千円、間接経費: 8,400千円)
キーワードHIV / ワクチン / エピトープ / CTL / テトラマー
研究概要

1.CTLエピトープに関する研究
HLA A24を持つ患者の未治療時の血漿中HIVについてCTLエピトープのシーケンス解析を行い、HIV Nef領域のCTLエピトープ(Nef138-10)がCTLによる強い免疫学的選択圧を受けていることを見いだした。解析した25名のA24患者のうち、24名でNef138-10の2番目のアミノ酸の変異(Y→F)が見られたのに対し、12名のA24陰性患者ではこの変異が全く見られなかった。この事実は、HIV感染の分子疫学を考える上で大変興味深い発見であり、データを論文にまとめ、Journal of Virologyに掲載予定となっている。
2.HIVワクチンを用いた第I相臨床試験
HIVペプチド添加自己樹状細胞をワクチンとして接種する臨床試験の実施に関しては、参加を希望した4症例に対し臨床試験を開始した。2症例についてはワクチン接種を終了し、ELISPOTアッセイを用いて使用したペプチドに対する反応がワクチン接種後に上昇していることを確認した。2症例とも抗HIV療法を中断し経過を観察したところ、4-6週間で血漿中HIV RNA量の上昇がみられ治療再開基準に達した。第3、4症例は現在ワクチン接種中である。
3.マイクロアレイを用いたCTLの遺伝子解析
現状では、マイクロアレイ解析のためには10^7程度の細胞数が必要である。これより少量の細胞数を解析するためには細胞のmRNAからcDNAを合成し、それを増幅する必要がある。しかし、この増幅法には確立されたものがない。そこで、T7ポリメラーゼを用いた再現性のよい増幅法を検討中である。
4.オーバーラップペプチドを用いたCTLエピトープの解析
HIVの全長をカバーする約600個のオーバーラップペプチド(1ペプチドは15アミノ酸で10アミノ酸ずつのオーバーラップ)を作製し、未治療のHIV感染者末梢血リンパ球を用いてELISPOTアッセイを行った。ペプチドを50個ずつプールし解析した結果、GagおよびNefに対する反応が他領域に比べ強いことがわかった。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tae Furutshuki et al.: "Frequent transmission of CTL-escape HIV-1 in highly HLA-A24 -positive Japanese population."J.Virol.. (in press.).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tae Furutsuki et al.: "Frequent transmission of CTL-escape HIV-1 in highly HLA-A24 -positive Japanese population."J.Virol.. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kawana-Tachikawa A: "An Efficient and Versatile Mammalian Viral Vector System for Major Histocompatibility Complex Class I/Peptide Complexes"Journal of Virology. 76. 11982-11988 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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