研究分担者 |
橋本 信夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (40135570)
松田 昌之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80026947)
鈴木 倫保 山口大学, 医学部, 教授 (80196873)
吉永 侃夫 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30025663)
野崎 和彦 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90252452)
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配分額 *注記 |
45,370千円 (直接経費: 34,900千円、間接経費: 10,470千円)
2004年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2003年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2002年度: 23,140千円 (直接経費: 17,800千円、間接経費: 5,340千円)
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研究概要 |
平成14-16年度の研究により、(1)脳動脈瘤多発家系のご協力を頂きコホート集団の形成、(2)多発家系を用いて遺伝解析を行い、遺伝子の存在領域の同定、(3)相関研究のための患者対照参加者の募集、(4)既に相関が報告されている遺伝子群の検証、(5)我々のコホート集団での見出された候補遺伝子の検証の5つを行った。 (1)脳動脈瘤多発家系のコホート集団の形成:29家系169名の新たな参加者と既に診断の確定している104名の合計273名の方から血液の寄贈を受けた。 (2)家系を用いた連鎖解析:3名以上の脳動脈瘤が確認された家系29家系について、連鎖解析を行い、17cent、19q13,Xp22の3領域を見出した。 (3)相関研究のため参加者の募集:MRAあるいは手術により脳動脈瘤の存在が確認されている参加者をケースとし、MRAで所見がなく40歳以上で家族歴がなく脳血管疾患の既往のない参加者をコントロールとした。ケース362名、コントロール332名の参加を得た。 (4)既に報告されている遺伝子群の検証:Elastin(7q11),NOS2A(17cent),APOE(19q13),ACE2(Xp22)および17centにおける遺伝子群のSNPsを用いて(3)で募集した集団で検討した。その結果、Elastin(7q11),NOS2A(17cent),APOE(19q13),ACE2(Xp22)には有意な連鎖は見出されなかった。 (5)17centの候補遺伝子:17番染色体の候補領域に存在する108個の遺伝子を対象に検討を行い、候補遺伝子として、TNFRSF13,M-RIP,COPS3,RAI1,SREBF1,GRAP,MAPK7,MFPK7,AKAP10選抜し家系およびCase-Control相関研究で、TNFRSF13Bが感受性要因を高める可能性が示唆された。
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