研究課題/領域番号 |
14207021
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 国立長寿医療センター(研究所) |
研究代表者 |
下方 浩史 国立長寿医療センター, (研究所)・疫学研究部, 部長 (10226269)
|
研究分担者 |
安藤 富士子 国立長寿医療センター, (研究所)・疫学研究部, 室長 (90333393)
新野 直明 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (40201686)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
2005年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2004年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2003年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2002年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
|
キーワード | 認知機能障害 / 知能検査 / 短期記憶 / 老化 / 言語性知能 / 動作性知能 / 縦断研究 / 遺伝子多型 |
研究概要 |
本研究の目的は、長期にわたって追跡されている大規模な地域住民の集団を対象に、加齢に伴う認知機能障害の実態を明らかにするとともにその危険因子を横断的および縦断的に明らかにすることである。対象は平成9年から2年ごとに追跡されている約2,300名の無作為抽出された地域住民である。平成18年7月には第4次調査を終了した。第1次から第4次での調査によって得られた一般成人知能検査(WAIS-R)、簡易認知機能検査(MMSE)、記銘力検査、各種背景要因などについてデータとしてまとめてモノグラフを作成し、その内容をインターネット上に公開した。また、これらのデータを用いてMCIの頻度、認知機能と遺伝子多型、臨床検査所見、頭部MRI所見、生活習慣との関連、認知機能の加齢変化などについて横断的および縦断的解析を行った。60歳以上の地域住民ではMCIの頻度は4.2%で性差はなかったが加齢によって増加していた。Klotho遺伝子多型、Cholecystokinin A受容体遺伝子多型が中高年者の認知機能に影響を与えること、また網羅的な遺伝子多型の解析で認知機能に影響を与える遺伝子多型の組み合わせを見出した。加齢による言語性知能・動作性知能の低下、遷延性のエピソード記憶の性差と加齢変化について明らかにした。読書などの知的な活動は言語性知能,動作性知能の両方に影響し,スポーツや家事雑用などの身体的活動は動作性知能に影響を与えること、抗酸化ビタミンが認知機能の低下を予防する可能性があること、喫煙が認知機能低下を促進させること、認知機能はアルブミンやHDLコレステロール、カルシウムなどの健康指標となる血液検査結果と正の関連がある一方で、炎症反応と負の関連があること、MRIで大脳白質病変、ラクーナ梗塞と関連することを明らかにした。
|