研究課題/領域番号 |
14207023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
石井 晃 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (30252175)
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研究分担者 |
平岡 賢三 山梨大学, 工学部, 教授 (80107218)
鈴木 修 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70093044)
渡部 加奈子 (鈴木 加奈子 / 渡辺 加奈子) 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (70288546)
勝又 義直 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30109326)
金子 理奈 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (70367697)
服部 秀樹 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (30107817)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2005年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2004年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2003年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2002年度: 31,720千円 (直接経費: 24,400千円、間接経費: 7,320千円)
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キーワード | 高速液体クロマトグラフィー / エレクトロスプレー / レーザースプレー / 飛行時間型質量分析計 / アコニチン / 正イオンモード / 負イオンモード / 乱用薬物 / アマニチン |
研究概要 |
質量分析法(MS)は、薬毒物を検出・同定する極めて有力な方法であり、近年のインターフェースの改良により、従来接続が困難であった高速液体クロマトグラフィー(LC)との結合が容易となった。すなわち、LC/MSないしLC/タンデム質量分析計(MS/MS)として、これまでは分析が困難であった、高極性・高沸点化合物の同定や定量が可能となった。現在主流となっているイオン化法はエレクトロスプレー(ESI)法であるが、より効率の良い、ソフトなイオン化法が求められている。今回の研究では、レーザースプレー(LSI)法によるイオン化法を法医学領域に応用し、薬毒物の高感度分析を試みた。 その前段階の研究として、飛行時間型質量分析法を用いた体液中アコニチンの測定法を確立し、平成17年度に国際誌に受理されている。 今回、最も技術的に問題となったのが、レーザーをLCのキャピラリー先端に照射する方法であり、ZnSeレンズによる集光と、金ミラーによる光路の延長及びCCDカメラによるモニターにより、キャピラリー先へのレーザー照射が容易となった。この新しいシステムでは従来のシステムに比べ、イオン強度が安定した。この新システムを用いてコカイン、モルヒネ、覚醒剤等の乱用薬物の検出を試みた。ESI法と比べるとレーザースプレーによるイオン化では、イオン強度が5ないし10倍上昇し、S/N比も良好であった。現在、オンラインによる測定を試みており、最適条件の決定もほぼ完了しつつあり、セミミクロスケールでのレーザースプレー法はほぼ完成した。また、消炎鎮痛剤を負イオンモードで検出したが、20ないし30倍の感度の上昇が認められた。 本研究を遂行して最終的に問題になったのは、不可視レーザーを使用する上での安全性の確保と、レーザー照射時のキャピラリーの劣化であった。この二点を解決するためには、レーザーパワーを更に縮小することが必要であり、そのためには、LCシステムをミクロ化することが将来の課題である。
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