研究課題/領域番号 |
14207036
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江頭 健輔 九州大学, 大学病院, 講師 (60260379)
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研究分担者 |
竹下 彰 九州大学, 名誉教授 (30038814)
市来 俊弘 九州大学, 大学病院, 助手 (80311843)
居石 克夫 九州大学, 医学研究院, 教授 (70108710)
北本 史朗 九州大学, 大学院・医学研究院, 日本学術振興会特別研究員(PD)
臼井 真 九州大学, 大学院・医学研究院, 日本学術振興会 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
47,840千円 (直接経費: 36,800千円、間接経費: 11,040千円)
2004年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2003年度: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2002年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
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キーワード | 炎症 / 動脈硬化 / 再狭窄 / 遺伝子治療 / 単球 |
研究概要 |
【目的】 本研究の目的は、我々が独自に開発した抗MCP-1遺伝子治療法が実際にヒトの再狭窄・動脈硬化に対する新しい治療法になりうるかどうかを明らかにすることである。 【結果】 1.安全性試験:7ND遺伝子(500μg/kg)あるいは対照プラスミドをサルに投与し、身の炎症反応、急性毒性は生じなかった。全身主要臓器の病理組織学的所見は対照群と同等であった。 2.再狭窄モデル:高コレステロール食負荷サル左腸骨動脈にバルーン傷害あるいはステントを留置し内膜肥厚モデルを作製した。7ND遺伝子導入によって新生内膜が抑制された(Gene Therapy 2004など)。 3.冠インターベンション(PCI)後再狭窄患者を対象とした臨床研究:白血球MCP-1受容体(CCR2)をフローサイトメトリーを用いて解析した。対照群と比較して未治療の高血圧患者では白血球CCR2が増加しており、アンジオテンシンII受容体拮抗薬ARBが投与されている高血圧症患者では対照群と同じレベルであった(Circ Res 2004)。 4.心臓移植マウスモデル:心臓移植モデルを用いて、7ND遺伝子導入が移植心の冠動脈病変(炎症性変化、線維化)に対する効果を明らかにした。その結果、7ND遺伝子導入によって単球の動員抑制、冠動脈硬化の抑制がもたらされることが明かとなった(ATVB2004)。 5.脳梗塞モデル:ラット中大脳動脈血栓モデルにおいて、梗塞部周囲に単球浸潤とMCP-1発現が生じること、髄液内7ND遺伝子導入によって梗塞サイズが小さくなること、を明らかにした。 6.動脈硬化モデル:すでに動脈硬化病変を有する霊長類(カニクイザル)を用いて、7ND遺伝子導入が病変退縮と安定化プラークの安定化をもたらすことを明らかにした(ATVB2004)。 【総括】 霊長類を用いた試験においてステント内再狭窄や動脈硬化に対するに対する7ND遺伝子導入の有効性が示された。さらに、心臓移植、脳梗塞、線維化などに対する有効性が明らかになった。安全性についても問題となる異常所見は認めなかった。 以上の成果から所見から、7ND遺伝子導入が再狭窄・動脈硬化に対して「優れた」「安全性の高い」治療法になる可能性が示唆された。
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