研究課題/領域番号 |
14207047
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70322071)
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研究分担者 |
角田 卓也 東京大学, 医科学研究所, 講師 (30275359)
高山 卓也 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10332579)
内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 助手
北村 義浩 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10202037)
谷 憲三郎 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00183864)
市川 直哉 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (60251451)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2004年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2003年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2002年度: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / 腫瘍免疫 / アデノウイルスベクター / Interleukin-12 / GMP / 探索的医療 / 樹状細胞 / IL-12 / 樹上細胞 / アデノウィルスベクター |
研究概要 |
本邦独自の新規遺伝子治療臨床プロトコールに使用するために、当研究所内に設置されたベクター室を利用して、米国FDA(Food and Drug Administrations)の定めるGMP(Good Manufacturing Procedure)基準を参考にしてアデノウイルス・ベクターを作製することを目指して研究を進めた。当初の予定通り研究を進め、IL-12アデノウイルス・ベクター産生用コスミドDNAを作製し、その品質を検証した。また、臨床用アデノウイルス・ベクター作製に必須となるウイルス産生細胞293のMaster Cell Bank(MCB)およびWorking Cell Bank(WCB)を確立し、米国FDAの定める基準を満足させる品質のものであることを証明した。また、臨床用アデノウイルス・ベクター作製の際に必要となるStandard Operating Procedure(SOP)を確立した。また同時に、臨床用アデノウイルス・ベクターの作製に先立って模擬的作製作業を開始した。その結果、作成したSOPに従って工程を進めれば、臨床応用可能なアデノウイルス・ベクターの作製が可能となることが示唆された。また、単球由来の樹状細胞にアデノウイルス・ベクターにより遺伝子導入する際の標準手順書を作成し、それを用いてIL-12を強制発現する樹状細胞を作製し、そのIL-12発現量が十分で、樹状細胞機能にも障害の出ていないことを確認した。以上の結果より、臨床用アデノウイルス・ベクターの生産体制は整い、その作製過程を通じて、品質検定のシステムも構築した。また、遺伝子導入の対象となる細胞の調整と遺伝子導入に関連する技術をも確立できた。実際のプロトコールを安全に開始するために必要な情報が十分に得られた。
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