研究課題/領域番号 |
14207050
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
桑野 博行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90186560)
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研究分担者 |
浅尾 高行 大学院, 医学系研究科, 助教授 (40212469)
加藤 広行 , 医学部, 講師 (70224532)
志村 龍男 , 医学部, 助手 (00282393)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
43,420千円 (直接経費: 33,400千円、間接経費: 10,020千円)
2005年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2004年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2003年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2002年度: 17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
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キーワード | 消火器癌 / epigenetic change / 細胞間作用 / 転移能 / 浸潤能 / ポストゲノム / 消化器癌 / co-culture / 癌関連遺伝子 / RT-PCR / p53 / HLA-DR / gap junction |
研究概要 |
今回の研究においてまずin vivoにおいてcell to cell interactionを検討することとした。ヒト正常粘膜(食道、胃)をヌードマウスの体内で再現する実験系を確立し皮下組織に移植する方法を作成した。正常食道上皮と腫瘍細胞あるいは、正常食道上皮と発癌物質を接触させる系において検討したが、腫瘍細胞の増殖速度が早く正常上皮に変化を認めなかった。一方で癌細胞株をヌードマウスの直腸粘膜下に接種・増殖させるモデルにおいては周囲の正常直腸粘膜に変化をもたらすことが確認された(Digestive Disease and Science,2004)。 in vitroの系では、ヒト食道癌細胞株とヒト正常食道不死化細胞のco-cultureの系を確立し検討したが、形態上の変化は認めなかった。 癌細胞におけるepigenetic changeを確認する手法として、癌細胞培養系における細胞密度と転移能の関連を検討した。マウス大腸癌細胞株であるcolon26を細胞密度を変えて培養し、密度の低い環境下で培養したlow density groupと密度の高いhigh density groupとした。両グループの細胞を同じ細胞数調整しBALB/cマウスの尾静脈から投与し2週間後の肺転移を観察した。結果はhigh density groupで優位に肺転移数が多かった。このhigh density groupの転移能はhigh density培養に続いて2週間のlow density培養を行うと消失した。これは、培養条件という環境設定によって肺転移能が変化し、この変化は環境変化で変わりうるものであることを示したものであり、epigenetic changeを示すものと考えられた(Oncology、2004)。
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