配分額 *注記 |
50,700千円 (直接経費: 39,000千円、間接経費: 11,700千円)
2005年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2004年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2003年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2002年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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研究概要 |
4年間,心臓手術の低侵襲化を目指し,超音波画像ガイド下の拍動下心内手術法の開発を行ってきた. 平成14年度は透明管内に内視鏡を挿入可能な心臓内視鏡を考案し,先端部を心臓内に接触させることにより循環血液を排除し心臓内構造および心臓内病変部を直接観察できるようにした.さらに,心臓内にて手術操作が可能なように,先端に軸と平行に両端針が往復しうる自動縫合器を開発した. 平成15年度は,2Dマトリックスアレイ・プローブを用いたリアルタイムで超音波三次元エコー情報を収集できる三次元プローブと,それを駆動する超音波診断装置の開発を行った.心臓内で操作する鉗子や縫合器を三次元的かつリアルタイムに観察が可能となる. 平成16年度は2Dマトリックスアレイ・プローブを用いた超音波リアルタイム三次元表示装置の機能向上と高周波超音波振動子付縫合器の開発を行った.また,リアルタイムIntegral Videography(IV)による画像を作成し,表示することを試みた.探触子の小型化,画質改善の必要性が挙げられた. 平成17年度は,針の受け渡しおよび縫合部位を直接観察し得る高周波超音波振動子付縫合器の作製を行った.三次元エコー画像によって縫合部全体を観察し,縫合器を縫合部へ誘導する.誘導された縫合器の超音波振動子によって得られた画像により適切に縫合点を認識し,縫合を行うことが可能であることが実験で確認され,三次元エコー画像との組み合わせにより拍動下心内手術が可能と考えられた. 今後はこれらの技術を用いて超音波ガイド下の拍動下心内手術法の確立を目指す.また,手術支援ナビゲーションシステムを構成し,手術応用を試みる.
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