研究課題/領域番号 |
14207086
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
伴 清治 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10159105)
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研究分担者 |
藤井 孝一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60156817)
蟹江 隆人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70152791)
有川 裕之 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90128405)
和泉 雄一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60159803)
河合 達志 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60167351)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
49,270千円 (直接経費: 37,900千円、間接経費: 11,370千円)
2005年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2004年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2003年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2002年度: 24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
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キーワード | 生体材料 / セラミックス / 再生医学 / 歯学 / 複合膜 / 再生医療 / 生分解性高分子 / アパタイト / 電気化学的合成 |
研究概要 |
電気化学的合成した配向炭酸含有アパタイト結晶を有する複合膜を創製し、生体適合性および組織再生能力に優れた歯科再生医療材料として応用することを目的として研究した。 1.アパタイトの電気化学的析出現象の解析:周波数計測(EQCM)により、温度による大きな変化が得られ、その活性化エネルギーから、析出現象は電極と電解液界面でのイオン拡散により制御され、電気化学的エネルギーの付与は析出の活性化エネルギーを低下させることを実証した。 2.生分解性複合膜の合成と特性評価:生分解性高分子としてポリ乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)を用い、ジクロロメタンに溶解して溶液にし、チタン基板上に電気化学的合成したアパタイト膜に塗布、浸透、乾燥・硬化後、鋭利なナイフを用いて、基板から剥離し、配向アパタイト含有生分解性複合膜を合成した。In vitroおよびin vivoにおける実験より、両環境とも良好な生体適合性を確認した。さらに、複合膜に粗精製のBMPを吸着し、マウスの大腿部筋膜上に移植し、3週間経過後の骨新生量を評価した結果、BMPを含むアパタイト含有PLGA膜は、骨新生が確認された。以上のことより、この複合膜は、適度な機械的性質を一定期間保持し、BMPのスキャフォールドとして有効であることが確認された。 3.チタンメッシュとの複合化:#80および#120のメッシュ状チタンへの水熱電気化学的合成法による針状アパタイトコーティング実験を行い、析出条件の検討および生体活性評価を行った。マウスの骨芽細胞であるMCT3T3-E1細胞はチタンメッシュ上のアパタイトに対し、アパタイトコーティング無しのものに比較して、より良好に接着し、より良好に生長していることを確認した。また、アルカリフォスファターゼ活性、コラーゲンアッセイ、オステオカルシンアッセイも同様に、アパタイトコーティングありチタンメッシュがより高い値を示した。以上のことより、複雑な形態を有するチタンメッシュに電気化学的にコーティングしたアパタイトは、良好な生体適合性を有するものと結論づけられた。
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