研究課題/領域番号 |
14208021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山崎 元 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10051749)
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研究分担者 |
堀 進悟 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80129650)
宮島 司 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (00138132)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
29,250千円 (直接経費: 22,500千円、間接経費: 6,750千円)
2004年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2003年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2002年度: 19,630千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 4,530千円)
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キーワード | BLS / CPR / 学校 / 救命法 / 学童教育 / 教育評価 / 年齢 |
研究概要 |
本研究は、学校内で発生した高校生徒の心肺停止を契機として開始された。心肺停止を慶應義塾に属する1小学校、3中学校、4高等学校(学童生徒数約7000人)を対象に、小学校5年生、中学1年生、高等学校1年生を対象に、BLS教育を学校で実施するプログラムを導入した。適切なプログラムの実施のために、学校内に事務局(BLS委員会)を組織し、各学校からの教員、塾内の救命専門家、東京救急協会担当者などをメンバーとした。BLS指導は東京救急協会の指導員が行い、指導員1人に学童生徒10人、マネキン1体に学童生徒4人の体制で普通救命講習を行った。講習の終了後に、共通のアンケートを行い、事務局が収集し、解析評価した。2002年から2004年の3年間に、6352人が受講し、受講率は95.9%、アンケート回収率は99.0%であった。多変量解析を行うと、「講習が楽しかった」「講習後に自信がついた」に関与する変数は、指導員の教え方、実技時間、および説明時間に対する評価であり、年齢と講習年度は有意に逆相関する独立変数であった。すなわち、若年ほど、また初年度の講習ほど、楽しく、自信がついたと評価された。この結果は、普通救命講習の学校教育への導入学年は、小学生が中学、高校生よりも適切である可能性を示すものと考えられた。学校にBLS教育を導入する際には、受講者評価などにより講習内容を評価することが重要である。本研究の遂行中に、1高等学校で生徒の心肺停止が発生し、教員と生徒により適切な蘇生法が施行されたが、救命できなかった。しかし、これを契機として、全学校にAEDが配備された。
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