研究課題/領域番号 |
14208033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
麻生 英樹 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 主任研究員 (10344194)
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研究分担者 |
浅野 太 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究グループ長 (00231895)
本村 陽一 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルヒューマン研究センター, 主任研究員 (30358171)
秋葉 友良 豊橋技術科学大学, 情報工学系, 助教授 (00356346)
伊藤 克亘 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30356472)
速水 悟 岐阜大学, 工学部, 教授 (90345794)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
30,680千円 (直接経費: 23,600千円、間接経費: 7,080千円)
2004年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2003年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2002年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | ヒューマン・インタフェース / 対話システム / 対話制御 / 確率的推論 / ベイジアンネット / 認知的調和 / ユーザインタフェース / インタラクション / ユーザ・インタフェース / 確立的推論 |
研究概要 |
情報システムとユーザとが相互の状態を理解し円滑にインタラクションする「認知的調和」の達成をめざして確率統計的な手法に基づく研究を行ない、以下の成果を得た。 1.マイクロフォンアレイとステレオカメラを用いて、移動しながら発話するユーザの状況を推定する確率統計的な方法を提案し、実環境中で収集をしたデータを用いて有効性を確認した。発話区間の推定に関して85%程度の正解率を達成した。 2.質問応答タスクにおける固定的なフレーズを含むユーザ発話内容をモデル化する方法を提案し、音声質問応答システムに適用した。音声認識精度およびタスク達成率が有意に向上することを確認した。また、音声質問応答タスクにおける自然なユーザ発話データを収集する方法を提案し、NTCIR-3およびNTCIR-4の情報検索タスクに沿ったデータ収集を行った。 3.研究所案内タスクにおけるユーザの習熟度、知識度を推定する確率統計的な方法を提案した。Wizard of Oz法で自然なユーザ発話データを収集するためのシステムを構築し、12名分のデータ収集を行った。収集されたデータを用いて推定手法を評価し、ユーザを4つのクラスに分類する問題に対して87%程度の正解率を達成した。 4.情報家電制御タスクにおけるユーザの自然な発話データ20名分をWizard of Oz法で収集し、書き起こしとラベルづけを行った。 これらの成果は、動的ベイジアンネットワークを中心とする確率統計的手法が、様々な状況での対話タスクにおけるユーザの状態推定のために有効であることを支持している。 今後の課題としては、ユーザの状態推定手法をより一層高度化し、今回収集したデータによる、より詳細な性能評価をおこなうこと、ユーザの状態推定をシステムの意思決定と応答生成に利用するための方法を検討し、対話システムとして完成させること、があげられる。
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