研究課題/領域番号 |
14208034
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大田 友一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50115804)
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研究分担者 |
亀田 能成 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (70283637)
向川 康博 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (60294435)
中村 裕一 筑波大学, 機能工学系, 助教授 (40227947)
北原 格 筑波大学, 機能工学系, 助手 (70323277)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
49,140千円 (直接経費: 37,800千円、間接経費: 11,340千円)
2004年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2003年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2002年度: 16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
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キーワード | 3Dビデオ / 知的メディア / 視覚メディア / 複合現実感 / 大規模空間 / スポーツ科学 / 仮想化現実 / ネットワークコンテンツ / 自由視点映像 / 知的撮影 / スポーツ映像 |
研究概要 |
コンサートや演劇などの大規模な空間で行われるダイナミックなイベントを対象とし、1)イベントを的確に記録した多視点の映像を獲得するために多数のカメラを駆使して知的撮影を行う方法、2)多視点映像を加工して視点の3次元位置プラス時間軸の4次元の自由度を持つ映像空間を生成する方法、3)利用者の要求に応じて映像空間を編集し自由視点映像として配信する方法、の研究を行った。 大規模空間における自由視点映像生成では、広大な範囲を移動する観察者に対して適切な見え方を再現・提示する必要がある。十分に高精細な3次元形状モデルが生成出来れば、これに対応することは可能であるが、大規模空間中に存在する対象物体全てを記述するためには、膨大な計算コストとデータ量が必要となり、実時間処理は現実的に困難となる。一方、処理速度向上のために3次元形状モデルの解像度を極端に低下させることは、生成映像の画質劣化の原因となる。本研究では、自由視点映像を生成するために必要な3次元形状データを、断面の集合によって効率的に表現する手法を提案し、生成画質と計算コスト・データ量の問題の解決を図った。これによって、表現力の高い自由視点映像提示が可能となった。 さらに、多視点映像の撮影からネットワークを介した自由視点映像の配信・提示までをリアルタイムで行うことが出来るシステムを開発した。ここでは、対象物体を1枚の平面とそのテクスチャ情報で簡単化するため、自由視点映像の生成に必要な計算コストを著しく低く抑えることが可能となった。また、物体の記述に必要なデータ量が少ないという特性があるため、ネットワークを介した自由視点映像の配信が容易である。多視点映像の撮影、自由視点映像データの構築、ネットワークによる配信、ユーザが自由に選んだ視点の映像の生成・提示までを、ライブで実行可能である。実際にサッカースタジアムでの撮影実験、商用ブロードバンド回線による配信実験を行い、有効性を確認した。 現時点においても実際に大規模空間を対象として自由視点映像の研究を進めているのは、世界的にみても我々のグループだけであり、他の追従を許さない独創的な研究実績であるといえる。
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