研究分担者 |
角所 考 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (50263322)
亀田 能成 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (70283637)
西口 敏司 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (80362565)
村上 正行 京都外国語大学, マルチメディア教育研究センター, 講師 (30351258)
飯山 将晃 京都大学, 大学院・経済学研究科, 講師 (70362415)
中村 素典 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (30268156)
八木 啓介 (有)アサヒ技研コミュニケーションメディア研究所, 所長 (60293940)
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配分額 *注記 |
43,940千円 (直接経費: 33,800千円、間接経費: 10,140千円)
2005年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2004年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2003年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2002年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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研究概要 |
情報メディア技術の大きな応用分野として教育がある.大学等における最も主要な教育形態は教室で行われる講義であるが,これは人間同士のコミュニケーションであり,ここに計算機が入る余地はない.このような環境では,計算機は教室で行われる講義を人間の活動の邪魔にならない形で観測し,そこで発生する情報を出来るだけ多く取得し蓄積できる機能が求められる.このように人間の目の前に現れるのではなく,人間からは見えないところで,人間の自然な活動を観測し必要な支援を「さりげなく」行うような情報システムを我々は「環境メディア」と呼んでおり,スマートクラスルームは教室における「環境メディア」である. 本研究では,スマートクラスルームの機能として講義の自動撮影・配信に焦点を当て,(1)学術的概念形成,(2)講義室の状況認識,(3)カメラ照明制御,(4)顔画像処理の応用,(5)映像圧縮・伝送,(6)講義アーカイブの提示,(7)システム構築・実運用,(8)評価,5つの課題について研究を進めた.本研究では,開発したシステムを教室における実際の講義に適用してその結果を評価し,システムを改善してゆくというループを形成することにより,研究がスパイラルを描いて進展してゆくことを狙った.また,スマートクラスルームで取得された情報は,教育のためのディジタルコンテンツであり,そのままの形で提供することも可能であるが,これにさまざまな付加価値をつけて新たなコンテンツを作成することも可能である.本研究で作成したシステムは,現在,企業と共同で製品化を行っており,今後,大学におけるコンテンツ作成に大きな貢献をすることが期待される.
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