配分額 *注記 |
41,860千円 (直接経費: 32,200千円、間接経費: 9,660千円)
2005年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2004年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2003年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2002年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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研究概要 |
本研究は手足の不自由な身障者や,コンピュータに不慣れな高齢者がIT利用することを可能にする安価な,そして効率の良い眼球注視インタフェースを構築するための基礎的な技術課題を解決し,実際のインタフェースをインプリメントし,その有用性等を評価することを目的としている.この目的の下で,以下に挙げる4項目を実施した. (1)入力効率が高く,使用に際して特別の知識を必要としない簡易型タイピング・インタフェースの構築. 眼球注視を利用し,安価な装置で実現するため,それほど高くない眼球注視位置の検出精度という特質を持つ.そのため,ディスプレイ上のキーは大きく,比較的少数のキー・セットでタイピング・インタフェースを構成しなくてはならない.このような制約のもと,人間の処理特性に合致したエラーの少ない,入力タイプ数の少ない効率的なインタフェースを実現した. (2)効率的な眼球注視インタフェース実現のための眼球運動特性・視覚特性の解明. 眼球注視を入力インタフェースとして利用する場合,意図しない眼球運動やスキャンニング(情報の走査)の過程での短い注視など,インタフェースの実現を困難とする眼球運動特性や人間処理の特徴が存在することが知られている.ここでは,現在のキーボード・マウス・インタフェースなどの比較を通して,これらの人間処理の特性を明らかにした. (3)眼球注視インタフェースのプロトタイプの構築と有効性の評価. 上記(2)に基づき,上記(1)で構築したインタフェースを拡張した複数のプロトタイプを構築し,このインタフェースの効率性,ユーザビリティなど,その有効性を評価した. (4)眼球注視インタフェースプロトタイプに対する習熟過程の検討. 本インタフェースは,身障者や高齢者などの使用を対象として構築するものであるが,ここでは使い始めたときから,十分使いこなせるという,高い学習容易性の実現が重要となる.ここでは,本研究で構築したプロトタイプに対する学習プロセスに関して,詳細な検討を加えた.
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