配分額 *注記 |
40,950千円 (直接経費: 31,500千円、間接経費: 9,450千円)
2004年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2003年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2002年度: 23,010千円 (直接経費: 17,700千円、間接経費: 5,310千円)
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研究概要 |
1.高熱流トロイダル・ダイバータ・プラズマ模擬試験装置の製作 大半径RO=34cm、横幅2a=18cm、高さ2b=28cmの真空容器に対して、磁場強度はBt=0.1T、Bv=10Gが装置パラメータである。RFジュール放電のためのインバータ電源投入電力20kWにて動作ガス重水素P~1mTorrの場合プラズマ密度ne~10^<18>m^<-3>,電子温度Te~10eVを50msのパルス長で実現することができた.プラズマ生成の物理に関しては簡単なモデルを提案し,数値解析を行い,何が重要なパラメータあるいは物理過程かについて考察を行うことができた.一方,ELM模擬のための直流放電においてはTe~5eV, ne~10^<19>m^<-3>程度の螺旋状定常高密度プラズマの生成に成功している.今後,RFジュール放電に重畳してパルス状(300μs)の生成が期待される。 2.バースト状非局所的熱・粒子輸送に関する研究 間欠的非局所熱・粒子輸送過程の観測のためにはプラズマ中に挿入された探針に流入するイオン飽和電流や浮遊電位等の時系列データを採取し,統計的手法で解析することが有効であり,この開発には共同研究者Budaev博士によるところが大きい.確率密度関数,複素Morlet母関数によるウエーブレット変換そしてフラクタル解析等が重要な解析手法である.直線型高密度プラズマ発生装置NAGDIS-IIにおいてはバーストの径方向速度の分布を求めることができた.また,信号の強いウエーブレット・スケールの範囲に入るバーストの速度分布関数を求め,平均速度800m/s,径方向外向きに主要なバーストの方向があることも明らかになった.JT-60Uにおけるマッハ探針計測より、バースト状の輸送が相対的に大きい,ポロイダル方向のプラズマ流れの淀み点付近で,イオン飽和電流の径方向減衰長が長くなる.いわゆる第2SOLの原因を論じた.ELMそのものの伝搬もバースト的であり,ELMがBlob的挙動を示す結果であると考えている.HYBTOK-IIトカマク装置における動的エルゴディックダイバータ(DED)は揺動のカオス制御的側面等が明らかにされた。
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