研究課題/領域番号 |
14208097
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | (財)実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
伊藤 豊志雄 財団法人実験動物中央研究所, 動物医学研究室, 室長 (20106644)
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研究分担者 |
佐藤 浩 長崎大学, 先導生命科学研究センター, 教授 (50072947)
八神 健一 筑波大学, 生命科学動物資源センター, 教授 (40166476)
古谷 正人 高知医科大学, 医学部, 助教授 (00035437)
喜多 正和 京都府立大学, 医学部, 助教授 (60153087)
川本 英一 東京医科大学, 医学部, 講師 (20074718)
柴原 壽行 鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 助教授 (70116937)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
34,450千円 (直接経費: 26,500千円、間接経費: 7,950千円)
2004年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2003年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2002年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
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キーワード | 実験動物 / 感染症 / 病原性 / 微生物 / 検査方法 / ヘリコバクター / パスツレラ / パラインフルエンザウイルス / パルボウイルス |
研究概要 |
実験動物の感染症研究者が、病原性が不明で検査方法に曖昧さが残る下記の微生物を分担し、免疫不全動物を用いた病原性の確認ならびに検査方法などを検討し、以下の成果が得られた。 寄生虫感染:原虫のトリコモナスについては免疫不全マウスを用いた感染実験によって、非病原性が確認された。マウスに寄生する蟯虫のAspiculurisは病原性が確認され、特に免疫不全マウスでは大量寄生が認められ、本感染における免疫系への強い影響が示唆された。ヘリコバクター:げっ歯類の各種ヘリコバクターについて機知の病原因子の遺伝子配列は検出できなかった。一部のげっ歯類ヘリコバクターで病原因子類似遺伝子配列を検出できだものの、マウスに対する病原性との関連は示せなかった。Pasteurella pneumotropica:収集した菌株を比較し、微生物モニタリング実施者の観点からの本菌の病原体としての意味付けの変更と本菌同定法を提案できた。さらに、本菌の分類・同定上の問題点も指摘し、それぞれ専門誌に投稿した。パラインフルエンザウイルス:モルモット由来III型ウイルスの病原性を検討した。このウイルスはモルモットには低率(10%)に肺病変を形成したが、ラットやマウスには感染後、抗体は上昇するものの、肺病変は認められず、免疫不全マウスにおいても病変の増悪は観察されなかった。遺伝子配列から本ウイルスはヒト由来である疑いが示された。パルボウイルス:マウスパルボウイルス(MPV)は免疫不全マウスでも明確な症状を示さないことが確認された。一方、MPVは感染細胞の核酸に影響を与え、その特性を変化させることが示され、実験の再現性確保の面から重要なウイルスであることが示された。抗体検査法としてはMPVのVP蛋白のリコンビナント抗原を使ったELISA法が確立できた。この成果は、実験動物の微生物モニタリングに有用な情報となった。
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