研究課題/領域番号 |
14251008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
遅澤 克也 (遅沢 克也) 愛媛大学, 農学部, 助教授 (30233539)
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研究分担者 |
立本 成文 中部大学, 国際関係学部, 教授 (50027588)
赤嶺 淳 名古屋市立大学, 人文社会学部, 助教授 (90336701)
及川 洋征 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70323756)
柳澤 康信 (柳沢 康信) 愛媛大学, 理学部, 教授 (90116989)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
25,090千円 (直接経費: 19,300千円、間接経費: 5,790千円)
2004年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2003年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2002年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | 海域世界 / 生物資源の利用と管理 / ウォーレシア / 生業形成 / 研究拠点づくり / 森林資源 / 水産資源 / 木造帆船 / 文化資源 / 生物資源利用 / 環境保全 / 海上生活者 / 生物資源管理の慣習 / 海域研究 / 生物資源管理 / 動植物相 / 自然生態 / 民族科学 |
研究概要 |
本研究事業は、インドネシアの海域教育研究所(Lembaga Perahu)が計画していた海域調査船の建造を支援し、在来の大型帆船ピニシを模した調査船Cinta Laut号を完成させた。本研究事業の最大の特色は、このCinta Laut号を駆使することによって、海域研究の拠点を構築し、新たな海域世界研究を展開することにあった。つまり、Cinta Laut号を実現化させたことと、これをウォーレシア海域の離島群へ就航させること自体に大きな意味を持たせていた。そのため、3部構成になっている報告書の第1部に「Cinta Laut号の紹介」を配置させている。ここでは、Cinta Laut号の構造、研究拠点としての機能、そして、研究期間内に実施された調査航海のルートおよび参加メンバーが記載されている。 第3部には、関連する新聞報道と制作されたビデオについて簡潔に説明している。本研究事業は、一般社会から非常に関心を集め、内外のマスメディアからの取材を多く受けた。わが国にみならずインドネシアの一般社会に海域研究の必要性をアピールすることに成功している。一方で、新しい海域研究の理解やその面白さを一般社会に分かりやすく伝えていくための手段として、映像記録の製作にも着手した。Cinta Laut号の建設・進水式から調査航海まで映像記録は(有)海工房によって計5本のビデオに制作・編集されている。研究成果は第2部に編集されている。平成16年の6月には、日本熱帯生態学会の公開シンポジウム「新たな海域世界研究をめざして」を企画・実施し、また、11月には、国際ワークショップ"International Workshop on the Culturo-Ecological Dynamics in Wallacea & Establishing a Research Center for Wallacea Maritime World"を開催した。こうした議論を経ながら、新たな海域世界研究の具体的な研究戦略が明らかになりつつある。
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