研究課題/領域番号 |
14251011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
吉田 憲司 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 教授 (10192808)
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研究分担者 |
和田 正平 甲子園大学, 人間科学部, 教授 (50110086)
加賀屋 良平 (加賀谷 良平) 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70014511)
井関 和代 (伊関 和代) 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (60073285)
慶田 勝彦 熊本大学, 文学部, 助教授 (10195620)
佐々木 重洋 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00293275)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
33,800千円 (直接経費: 26,000千円、間接経費: 7,800千円)
2005年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2004年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2003年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2002年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / 多国籍 / 技術 / 民族誌 / データベース / 博物館 / 文化人類学 / 考古学 |
研究概要 |
本研究計画では、バントゥ系諸民族の技術文明の拡大の過程を、関係各国の博物館との国際協力を通じて明らかにすることを目標に、過去4年間にわたり、研究分担者がバントゥ系諸民族の言語に関する基礎語彙調査と、指標文化に関する民族技術誌的研究を現地で実施し、その成果を現地博物館と共有する一方、その作業と連動するかたちで、バントゥ文明圏の各博物館に所蔵されている民族誌・考古学資料の共有データベース構築の作業を進めてきた。 このうちバントゥ文明の指標文化に関する調査では、バントゥ系民族の文化的指標としてとくに重要視されてきた製鉄技術について、アフリカ各地で得た資料を基に、日本と、経験者の存命しているカメルーンにおいて再現実験を行い、その技術を検証した。製鉄はバントゥ系諸民族の移動と拡大の最大の指標とされているが、屑鉄の入手が一般化した過去50年のあいだに製鉄活動はほぼ完全に消滅している。再現実験により、われわれはその技術の再現に成功するとともに、地域的なバリエーションの特徴と、その形成の要因を特定することができた。また、製鉄以外の指標文化については、研究分担者が、それぞれ家屋や薬品、染織、宗教儀礼についてバントゥ文明圏各地で資料を集積し比較分析を進めた。この作業により、バントゥ系諸民族の拡大の過程に関する一定の見通しを得るにいたった。 また、本計画の4年間の活動により、中南部アフリカ7カ国と日本の計8カ国・13の博物館が所蔵する民族学・考古学資料の共有データベースの構築が完了し、サイバー・ミュージアムとしてWEB上で共同利用することが可能となった。このサイバー・ミュージアムは、本計画を通じて築かれた博物館のネットワークを通じて、今後も継続的にデータを充実させ、文化遺産情報の共有化とそれに基づく研究の推進に活用していくこととなる。
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