研究課題/領域番号 |
14251016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
新田 栄治 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00117532)
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研究分担者 |
根建 心具 鹿児島大学, 理学部, 教授 (10107849)
渡辺 芳郎 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10210965)
中村 直子 鹿児島大学, 埋蔵文化財調査室, 助教授 (00227919)
新里 貴之 鹿児島大学, 埋蔵文化財調査室, 助手 (40325759)
小林 青樹 國學院大學栃木短期大學, 日本史学科, 助教授 (30284053)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2005年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2004年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2003年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2002年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | メコン流域 / 鉄 / 銅 / 青銅 / 製錬 / 鉛同位体比分析 / ラオス / チャンパサック / 青銅器 / 銅鼓 / ベトナム / 産地同定 / 精錬 / 東北タイ / メコン / カンボジア / 国際研究者交流 / スナイ遺跡 / 金属資源 / ラテライト / ウーライト |
研究概要 |
東南アジアのメコン河流域、とくにカンボジア、タイ、ベトナム、ラオスにおける金属資源とその利用に関連する遺跡を踏査し、金属学関連資料を採集して、金属学的分析を行った。 カンボジア、シエムレアプ州スナイ遺跡の調査によって採集した前3世紀と推定される鉄斧の金属額的分析の結果、砒素を含む鉄を原料としていることが分かり、カンボジア頭部、バッタンバンに分布する含砒素鉄資源が鉄素材であったことが推定できた。 タイでは、東北タイ及び中部タイの製鉄遺跡で鉄滓と鉄鉱石を採集して、金属学的分析を行った。その結果、ヘマタイトを原料とする製鉄が行われていたこと、また鉄鉱石、砂鉄ともにない東北タイでは、鉄ノジュールを原料とする製鉄が行われていた可能性があることも明らかにした。中部タイのカオタップクワイ銅鉱山遺跡とノンパワイ銅製錬遺跡、東北タイのプーロン銅鉱山遺跡の踏査と資料収集を行った。採集試料及び新田が1990年に発掘したバンドンプロン遺跡出土の青銅装身具、新田採集のスコタイ銅鼓等の青銅器資料に搗き、東南アジアでははじめて鉛同位体比分析を行った。その結果、ノンパワイでは複数の鉱脈由来の銅から製錬が行われていたこと、プーロン由来の銅が東北タイだけでなく、北タイへももたらされていた可能性があることが明らかとなった。 ベトナム、およびラオスにおいては、青銅器鋳造用の鋳型の集成および銅戈とヘーガー1式銅鼓資料の収集を行った。ベトナム南部とラオス南部では共通した銅戈が分布すること、ラオスの1式銅戈は大型の複画紋帯銅鼓であることなどの共通性をもつことが明らかとなった。
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