研究課題/領域番号 |
14251017
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
杉山 三郎 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (40315867)
|
研究分担者 |
佐藤 悦夫 富山国際大学, 人文社会学部, 助教授 (40235320)
植田 信太郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20143357)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
37,050千円 (直接経費: 28,500千円、間接経費: 8,550千円)
2004年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2003年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2002年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
|
キーワード | 新大陸考古学 / メソアメリカ / テオティワカン / 月のピラミッド / 古代計画都市 / モニュメント / 生贄埋葬 / 軍事国家 / 国家の起源 / 古代文明 |
研究概要 |
本研究はこのテオティワカン国の起源とその国家イデオロギー、政治体制に焦点を当て、「月のピラミッド」の発掘を目的とした総合的考古学調査である。1998年から初めた発掘プロジェクトを発展させたもので、本調査ではさらに2002年7-10月、2003年7-10月、2004年7-12月の調査期間に「月のピラミッド」上部と、「月の広場」複合体内部の限定区域を集中的に発掘調査し、保存・修復作業は2005年3月まで続いた。今後は遺物を収蔵しているメキシコ国のサン・フアン・テオティワカン研究センターと愛知県立大学、その他の研究機関において資料整理・解釈から成果の出版を重点的に行う予定である。「月のピラミッド」の地山レベルでのトンネル発掘により7時期の重なり合ったピラミッド基壇と3基の生贄葬墓が存在することを確認し、また外部では隣接する住居祉、関連施設、床と壁の葺き替え跡、黒曜石工房址などを発見した。「月のピラミッド」内部調査では、まず建造物5(ピラミッド)の上部調査と、そこで発見された埋葬体5の内部調査を2003年までに終了した。内部から3体の埋葬体と多くの副葬品、そして生贄にされたと思われる動物体を発見した。2004年は建造物5(ピラミッド)の中心付近に新しく入れたトンネル発掘で発見された埋葬体6の内部調査を完了した。墓室内からは12体の人骨のほか、生贄埋葬されたと思われる動物体、植物繊維質遺物、そして貝製品、土器、黒曜石や緑石(ヒスイ、または蛇紋石)、黄鉄鉱製品が副葬品として発見されている。また「月の広場」複合体の発掘調査は「月のピラミッド」西側に隣接した住居複合体6のトレンチ発掘、「月の広場」に面する中型プラットホーム内部へのトンネル発掘、そして「ケツアル蝶宮殿」-「ジャガーの中庭」建築群の3次元測量による調査が行なわれた。
|