研究課題/領域番号 |
14252010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
川田 智惠子 (川田 智恵子) 岡山大学, 医学部, 教授 (60010013)
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研究分担者 |
山本 秀樹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50243457)
坂本 真理子 愛知医科大学, 看護学部, 助教授 (70285237)
樋口 まち子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40335584)
金子 典代 (長宗 典代) 岡山大学, 医学部, 助手 (50335585)
草野 恵美子 岡山大学, 医学部, 助手 (70346419)
安酸 史子 岡山大学, 医学部, 教授 (10254559)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2004年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2003年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2002年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | スリランカ / 生活習慣病 / 糖尿病 / 開発途上国 / 自己コントロール / 国際研究 / 社会経済的指標 / ヘルスプロモーション / 発展途上国 / 食生活 |
研究概要 |
平成14年度は、情報収集、調査地選定、調査の体制作りおよび本調査の研究計画書作成を実施した。まず、日本で入手可能な関連資料・文献のレビューを行った。また現地にて入手した資料の分析を行い、現地専門家から糖尿病の実態や予防活動についての聞き取りを行った。調査地を選定した後、現地研究協力者と調査対象者の選定や調査方法、調査スケジュール、調査協力体制などについて打ち合わせを行い、本調査に向けた体制作りを行った。その結果をもとに、本調査の研究計画書を完成させた。 平成15年度は、本調査の準備および実施、調査結果の分析を行った。まず、岡山大学医学部倫理委員会およびスリランカ国保健省倫理委員会より、研究計画の承認を得た。現地研究協力者と研究計画の最終確認を行った後、現地調査協力員のトレーニングや対象者の選定など本調査の準備を実施した。カルタラ州の30〜59歳の都市部232人および農村部232人の合計464人を対象者として、本調査を実施した。本調査の内容は、生活習慣に関する質問紙を用いた個別訪問調査と、検査会場における身体計測および毛細管採血による空腹時血糖値の測定であった。検査結果のうち、BMIが25以上の者は36.8%であった。また、空腹時血糖値が126mg/dl以上の者は全体の8.2%であった。 平成16年度は、前年度に引き続き調査結果の分析、現地研究協力者への調査結果の共有と議論、および調査対象者への調査結果の報告と結果に基づく健康教育プログラムの実施、本プロジェクトの評価を行った。特に居住地域による糖尿病リスクや生活習慣、社会経済的背景の違いに注目して分析を進めた。都市部の対象者では、血糖値や肥満度が農村部より高いだけでなく、食生活の欧米化や運動不足、ストレスが多いといった傾向がみられた。この背景について現地研究協力者と議論した。また、調査対象者に対する健康教育プログラムを2回実施し、合計330人の参加が得られた。内容は、特に健康的な食生活の普及と運動習慣の定着に焦点を絞った。現地研究協力スタッフに対するプロジェクト評価のための調査では、今後も地域におけるヘルスプロモーションの展開や予防教育実施の必要性が高いとする者が多く、本研究の結果や技法等が役に立つといった意見が出された。 なお、各年度において、それぞれの研究活動をもとに学会における成果発表を行った。
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