配分額 *注記 |
41,470千円 (直接経費: 31,900千円、間接経費: 9,570千円)
2005年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2004年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2003年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2002年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
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研究概要 |
東アジア・東南のアジアの絶対重力基準網の確立を目指して,2002年から2005年の4年間に京都大学大学院理学研究科,国土地理院及び中国科学院測量及び地球物理研究所が中心となり,国内外の関連機関の協力を得て,中国10カ所・10点(武漢,南寧,上海,北京,昆明,拉薩,香港,烏魯木斉,西安,西寧),台湾1カ所・2点(新竹1,新竹2),インドネシア4カ所・4点(バンドン,ジョグジャカルタ,チビノン,ポンティアナク),マレーシア2カ所・2点(クアラルンプール,コタキナバル),フィリピン1カ所・1点(マニラ首都圏マカティ),タイ2カ所・2点(バンコク,チェンマイ)及び日本8カ所・9点(京都C,京都J7900,江刺,松代,神岡,室戸,阿蘇,瑞浪,那覇)の計28カ所(30点)における絶対重力測定を実施した.これにより,1000km〜3000kmの距離で東アジア・東南アジアを結ぶ絶対重力基準網が構築できた.また,この基準網を将来は南半球まで広げることを視野にいれて,南極昭和基地及びオーストラリアにおける絶対重力測定が実施された. 武漢,北京,香港,新竹及び京都においては複数のFG-5型絶対重力計の相互比較を行った.その結果,機器の違いに依存する測定値の差は,ほぼ11μGal以内であることが明らかになった. 武漢,バンドン,京都,江刺,松代及び神岡においてはFG-5型絶対重力計と超伝導重力計の比較測定の結果から超伝導重力計のCalibration Factorを0.1%の精度で求めることができた. これまでに他のキャンペーン等で絶対重力測定が実施されている重力点については,今回の測定結果の過去の結果との比較が行われた.その結果,南寧,上海,チェンマイにおいては最近20年間に重力変化はほとんど見られなかったのに対して,拉薩においてはヒマラヤの隆起に対応する重力の減少がみい出された. 今後5〜10年の間隔をおいて,各重力点の再測を行えば,大陸と島弧の相対的な上下変動をcmオーダーで明らかにすることができると期待される.
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