研究分担者 |
酒井 哲弥 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (90303809)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
兵頭 政幸 (兵藤 政幸) 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授 (60183919)
仲谷 英夫 香川大学, 工学部, 教授 (20180424)
田中 里志 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (00252536)
三瓶 良和 島根大学, 総合理工学部, 教授 (00226086)
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配分額 *注記 |
32,760千円 (直接経費: 25,200千円、間接経費: 7,560千円)
2005年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2004年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2003年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2002年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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研究概要 |
本研究ではケニアにおいて人類誕生前後の霊長類化石を産する,北部のナチョラーサンブル丘陵,中央部のナカリ,ツゲン丘陵,西部のフオートターナン地域を中心として地質学,年代学,古生物学的研究を進め,以下のような成果を得た。 (1)ツゲン丘陵で発見された東アフリカにおける最初期人類化石であるOrrorinを含む地層の地質と年代(6.7-6.0Ma)を明らかにした。 (2)ナチョラ地域の中期中断世のNacholapithecusを含む地層の^<40>Ar-^<39>Ar年代測定。後期中断世初期のSamburupithecusが発見されたツゲシ丘陵地域において化石層の^<40>Ar-^<39>Ar年代測定と古地磁気層序からの精密年代(9.6Ma)決定,および10Ma前後の大規模な構造運動と環境変化の解明,堆積相解析。 (3)中期中断世のKenyapithecusを産出するフォートターナンにおける化石産出層の地質を基礎としたK-Ar,^<40>Ar-^<39>Ar法による精密年代(13.7Ma)決定。 (4)ナカリ地域において,類人猿一人類進化史を考える上で重要な新種大型類人猿の歯を含む顎骨の化石を発見した。詳細な地質図を作成し,化石包有層の層準を特定するとともに,構成鉱物の^<40>Ar-^<39>Ar年代,古地磁気層序から類人猿の年代(9.9Ma)を明らかにした。また,堆積相解析,脊椎動物化石の記載,花粉化石分析を行った。 (5)中期中断世の洪水的火山活動であるトラカイト-フォノライトについて,ケニア全域の代表的な火山岩台地における柱状図を作成し,試料採取,鉱物のK-Ar年代測定,古地磁気層序,岩石記載,および蛍光X線による主・微量成分分析を行った。 (6)堆積物から過去の環境を推定するために堆積環境が明らかな性質を異にする現世湖沼の水質(水温,塩分濃度,溶存酸素量,クロロフィル量)測定と堆積物の採取,^<14>C年代測定,堆積物の地球化学的研究を行った。 (7)研究成果の公表。1)日本地質学会第112回学術大会においてシンポジウムを開催。2)国際語9編,査読無し論文9編,口頭発表11件以上,出版物(1冊中,共同執筆2編)。
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