研究課題/領域番号 |
14254003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
エネルギー学一般
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
庄子 仁 北見工業大学, 未利用エネルギー研究センター, 教授 (50201562)
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研究分担者 |
高橋 信夫 北見工業大学, 工学部, 教授 (20108187)
前田 寛之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00003202)
南 尚嗣 北見工業大学, 機器分析センター, 助教授 (40241426)
八久保 晶弘 北見工業大学, 未利用エネルギー研究センター, 助教授 (50312450)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
33,800千円 (直接経費: 26,000千円、間接経費: 7,800千円)
2005年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2004年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2003年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2002年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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キーワード | メタンハイドレート / クラスレートハイドレート / 海底堆積物コア / オホーツク海サハリン沖 / メタンシープ / 湧水ストラクチャー / 重力コアラー / 海底探査 / ガスハイドレート / オホーツク海 / サハリン沖 / 海洋調査 / 海底土壌 / バイカル湖 / チムニー / 結晶成長 / クラスレート構造1型 |
研究概要 |
メタンハイドレートは、低温高圧条件下で安定に存在している天然結晶であり、内部にメタンガスを大量に包有していることから、今後の地球環境およびエネルギー研究にとって極めて重要な物質である。本研究は、オホーツク海底に大量に存在するメタンハイドレートの産状をフィールド調査によって明らかにし、採取された堆積物およびハイドレート結晶の総合解析を行って、その生成機構を解明しようとするものである。本研究の特色は、海底下のハイドレートのうち、特に、メタン湧出に強く規制される「表層型ハイドレート」に注目して研究を進めたことにある。2003年にオホーツク海サハリン沖において、5カ国共同国際フィールド調査(カオス計画)を行い、表層ハイドレートの海底分布を明らかにした。また採取された海底コアおよびハイドレート試料の総合解析により、その特性と生成過程を明らかにした。主要な成果を以下に記す。 ・表層ハイドレートは、海底の湧水ストラクチャー(直径約600m以下)中に存在する。 ・海底深部からの湧水路は湧水ストラクチャーに直結しており、水平方向の膨らみは小さい。 ・表層ハイドレートは、湧水ストラクチャーの海底面下数10m以内に卓越して存在する。 ・海底深部から輸送されるガスは、海底面ですべてハイドレートとして固定されるのではなく、一部は海水中に放出される。 ・ハイドレートは、海底堆積物シルト・粘土層中に塊状、層状もしくは粒状に存在する。 ・サハリン沖ハイドレートについて、ゲストガスはほとんどがメタンで、クラスレート構造I型をとる。水和数は約6で、ガス充填率は極めて高い。潜熱の値は、人工メタンハイドレートとほぼ同じである。メタンガスは、生物(バクテリア)起源である。
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