研究課題/領域番号 |
14255005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大場 秀章 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20004450)
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研究分担者 |
黒沢 高秀 福島大学, 教育学部, 助教授 (80292449)
宮本 太 東京農業大学, 農学部, 助教授 (00241092)
池田 博 岡山理科大学, 総合情報学部, 助教授 (30299177)
秋山 忍 国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (50196515)
能城 修一 森林総合研究所, 木材特性研究領域, チーム長 (30343792)
勝山 輝男 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (20214356)
米倉 浩司 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00302084)
五百川 裕 上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (20293269)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
43,810千円 (直接経費: 33,700千円、間接経費: 10,110千円)
2004年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2003年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2002年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | ヒマラヤ / 植物相 / 高山帯 / 種多様性 / 生物地理学 / 高山帯植物相 / 倍数性 / チベット高原 |
研究概要 |
ヒマラヤ高山と中国西南部の植物相の類縁種群について形態形質、染色体、化学成分等で詳細な比較を行った。湿潤地に分布の中心をもつ多くの分類群で中国西南部(雲南、四川、チベット東部)産の種群で多様性が高いことが示された。これにたいしてヒマラヤの種群での変異は限定的である。湿潤地で多様化した種群は中国西南部からヒマラヤ高山帯へと分布を拡大し、その過程で新たな種形成が進んだものと推定することができる。 乾燥地に分布の中心をもつ分類群では中国西南部産とヒマラヤ高山帯産の間に共通する種群がそもそも少ないことが明らかとなった。ネパールヒマラヤのムスタンの高山帯植物相を詳細に調査したが、近隣のチベットと共通する種群は少なく、ヒマラヤ山脈は分布上大きな分布障壁となっていることが示唆された。解析の過程で未知種の存在が明らかになり、新種として発表した。また、比較の結果、同種異名の存在も明らかにされ、新異名として発表した。さらに、このような比較研究のための新しいアプローチとなる分子遺伝学的な手法の導入について考察し、サンプリングの方法などを検討し、その結果を予報として発表した。本調査を通じて、およそ3000点のおし葉標本を収集し、東京大学総合研究博物館植物標本室(TI)に台紙貼付け後収納した。重複標本は協定により、調査国の研究機関に送付した他、イギリス・エディンバラ植物園、アメリカ合衆国・ハーバード大学、イギリス・ロンドン自然史博物館、オランダ・ライデン大学植物標本館、中国科学院昆明植物研究所などの研究機関との標本資料交換に利用した。
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