研究課題/領域番号 |
14256005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
市村 宏 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (10264756)
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研究分担者 |
景山 誠二 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60252706)
荻野 景規 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (70204104)
武久 盾 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (90322114)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2005年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2004年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2003年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2002年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | HIV感染 / 小児エイズ / 宿主免疫因子 / 遺伝子多型 / 病態進行 / 血友病患者 / ケニア / HIV母子感染 / 分化進化 / ケモカインレセプター / 分子進化 / 薬剤耐性 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
(A).ケニアにおけるHIV母子感染と感染児の病態進行速度に影響を及ぼす因子の検討:HIV母子感染例の大半を占めるアフリカにおいて、宿主因子がHIV母子感染に与える影響を調査した報告は少なく、その評価は確立していない。ケニア西部の逆転写酵素阻害剤ジドブジン(ZDV)短期投与によるHIV母子感染予防のコホート研究において、(1)CCR5プロモーター領域内の-2132T/T及び-2554T/TがHIV母子感染の危険を増大し、RANTES-403A/Aが抑制的に働く可能性が示唆され、(2)病態進行速度に影響を与える有意な宿主因子は認められなかった。また、感染児のウイルスにはZDV耐性をひきおこすとされる既知のアミノ酸置換はみられなかったこと、ならびに短期ZDV投与前後の母親のウイルスクローンの一部にZDV耐性をひきおこすとされる既知のアミノ酸置換がいくつかみられたが、いずれも2次変異のみであったことより、短期ZDV投与にもかかわらず母子感染が起こった原因は、ZDV耐性ウイルスが誘導され児へ感染したことによるものではないことが示唆された。 (B)日本のHIV感染血友病患者の病態進行速度に影響を及ぼす宿主因子の検討:これまでにわれわれのグループは、CCR5プロモーター領域のSNPが日本のHIV-1感染血友病患者の病態進行に影響を与えることを報告した。今回、さらにSDF-13A'、RANTES・IL-4・DC-SIGNプロモーター領域内のSNPsに着目し、HIV-1感染後AIDS発症までの期間との関係を明らかにすることを目的として検討を行った。その結果、日本のHIV-1感染血友病患者において、RANTES-28GはAIDS発症遅延に、そしてDC-SIGN-139CはAIDS発症促進に関連することが示唆された。
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