研究課題/領域番号 |
14310002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松永 澄夫 東京大学, 大学院人文社会研究科, 教授 (30097282)
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研究分担者 |
天野 正幸 東京大学, 大学院人文社会研究科, 教授 (40107173)
高山 守 東京大学, 大学院人文社会研究科, 教授 (20121460)
一ノ瀬 正樹 東京大学, 大学院人文社会研究科, 助教授 (20232407)
榊原 哲哉 (榊原 哲也) 東京大学, 大学院人文社会研究科, 助教授 (20205727)
中 真生 東京大学, 大学院人文社会研究科, 助手 (00401159)
伊藤 美惠子 神奈川大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60345238)
伊藤 美恵子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 事実 / 規範 / 行為 / 倫理 / 制度 / 自然 / 知識 / 正義 |
研究概要 |
本研究は、知識や認識の実践的意義を解明し、その社会的、法的、制度的、倫理的なあり方を明らかにすることを研究目的とするものであり、またこれを通じて「自然と人為」という伝統的対比に関する哲学的再検討を行うことを意図するものであった。研究代表者と分担者のそれぞれの研究成果は下記の通りである。 松永澄夫は、知識が規範に関わる場合はどういう場合かを考察し、かつ、知識が習慣と制度の中に固定化されてゆくさまを浮き彫りにした。 天野正幸は、ギリシャ哲学における「ピュシス」並びに「ノモス」概念をめぐる研究を行い、その現代的意義を考察した。 高山守は、まずは「自然」および「生命」の概念を、ドイツ近代思想とりわけヘーゲルの『論理学』の研究ならびに、J.L.マッキーや、B.ラッセル等のイギリス現代の因果論の検討をとおして、根本的に捉え直し、それに基づいて、総じて生きるということ(行為や規範)の意味を問い返した。 一ノ瀬正樹は、確率の哲学、曖昧性、歴史認識、ベイズ的認識論、といった分野において、因果性の問題を絡ませながら、知識生成のプロセスをすぐれて実践的なあり方の中において解明してきた。 平成15年度から研究に加わった榊原哲也は、「自然と人為」の問題に対して、フッサール現象学の「自然と精神」をめぐる問題群からアプローチを試み、フッサールにおいてはこの問題群が、ディルタイや新カント派の哲学者との思想的対決の中で形成されてきたことを明らかにするとともに、「人為」としての哲学の営みの倫理性を明らかにする試みを、フッサールに即して行った。 伊藤美恵子は、カント理論哲学における「自然」と「行為」概念を取り上げ、両概念の関連と理論的基礎について考察した。 中真生は、フランス倫理学、特にレヴィナスとナベールの思想研究を通じて、「苦しみ」と「悪」の関係を明らかにすることができた。
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