研究分担者 |
尾田 政臣 立命館大学, 文学部, 教授 (00298720)
星野 祐司 立命館大学, 文学部, 教授 (20202301)
八木 保樹 立命館大学, 文学部, 教授 (20210221)
北岡 明佳 立命館大学, 文学部, 助教授 (70234234)
服部 雅史 立命館大学, 文学部, 助教授 (50301643)
吉田 甫 立命館大学, 文学部, 教授 (80094085)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
私たち人間の心の営為やその現われとしてのパフォーマンスは,ある種の基準に照合して実行されているのであろうが,一概に「基準」といっても,多くの人々に共通する比較的普遍なものから個々人の主観に委ねられたものまで多様かつ状況依存的に可変であり,ある事態のもとで人々が採用する基準は多くの中の一つであるに過ぎない。しかも,その基準自体も心の営為の産物であるから,ア・プリオリにも一意的にも決められるものではない。そのため,時には結果的に,人々の心の営為やパフォーマンスが,錯誤,エラー,勘違い,錯覚,文脈依存,不適応,異端,特異性,等々の様相を呈するかたちで観測されることがある。これらの諸相を,本研究課題では概括的に「ヒューマン・ファラシー」と定義した。そして,研究担当者8名が,「感覚・知覚」,「認知・ヒューマンインタフェース」,「学習・記憶・思考」,「人格・社会」など,心理学の広範な領域を互いに分担し合ってサブ・テーマを設定し,ヒューマン・ファラシーの諸相を「基準」の多様性と関連づけながら実証的かつ論考的に追究することを第一の目標とした。その上で,人々の多面な心の営為やパフォーマンスの全体像を,「基準」と「ヒューマン・ファラシー」をキー概念として統合的に説明するための論理を見出し,もって人間の総合的理解に資する新たな展望が構築されることを期待した。 『研究成果報告書』(全507+iii頁)には,学会誌等雑誌論文38件と学会等発表81件(発表者責任執筆の雑誌掲載論文を含む)を「研究成果一覧」としての年次順に記載し,そのうち学会誌等雑誌論文34件と学会等発表29件を原本(学会誌等雑誌および発表論文集等)から再録した。加えて,草稿論文7件(投稿・査読中の論文は除く)を収録した。
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